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「二度と北朝鮮には帰らない」、チャン・ギルス君の「脱北日記」公開

「二度と北朝鮮には帰らない」、チャン・ギルス君の「脱北日記」公開

Posted June. 27, 2001 20:46,   

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1999年1月、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から中国に逃れた後、絵で北朝鮮社会の悲惨な状況を暴いて国際社会の注目を集めたチャン・ギルス君(17)の「脱北日記帳」が、27日公開された。

東亜日報が単独入手したチャン君の日記帳には、北朝鮮を逃れた時から26日午前中国北京の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に亡命を要請するまでの、「つらい逃避生活」の多くが生々しく書かれている。今回公開された日記帳は、計29ヵ月の逃避生活のうち、4ヵ月間の内容。

昨年10月中旬から11月中旬までの1ヵ月分は、チャン君が「脱北者日記帳」と題して自らノート40枚あまりにわたってボールペンでぎっしりと書き詰めた肉筆日記で、昨年2月から4月までの3ヵ月分は、「ソウルギルス家族救命運動本部(キム・ドンギュ代表)」が原本をA4用紙に移したものである。

チャン君は日記帳の中で、北朝鮮から中国に逃れた後、監視の目を避けて隠れて暮らしていた息苦しい生活、生計のため市場で物乞いをして歩いた、いわゆる「コッゼビ」生活などを詳しく描いた。また、離れた家族に対する懐かしさと17才少年の目で見た家族と世の中に対する見方などが綴られている。

チャン君は日記の中で「一時は韓国への密航も考えてみたが、北朝鮮を逃れた人を乗せていて捕まると非常に危険なため船を探すのも容易ではなく、運良く船が見つかったとしても風邪でも引いて寝込んでしまえば、有無を言わせず海に投げ込まれて魚の餌にされるという話を聞いて絶望した」とし、「しかし、自由を求めて行く道に命は惜しくない、二度と北朝鮮には帰らない」として、韓国行きに対する強い執念を示した。

また金大中(キム・デジュン)大統領の昨年6月15日の訪朝で、「これ以上韓国政府が北朝鮮の越境者を受け入れなくなればどうしよう」と恐れているくだりでは、越境者たちの不安定な状況を生生しく表現している。



玄基得 ratio@donga.com