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日本環境相、「原発の汚染水、海に放出以外ない」

日本環境相、「原発の汚染水、海に放出以外ない」

Posted September. 11, 2019 07:59,   

Updated September. 11, 2019 07:59

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日本の環境相が、福島第一原発の汚染水の処理方法をめぐり、「海に放出するほかない」と発言し、議論を呼んでいる。10日、NHK放送によると、原田義昭環境相は同日、閣議後の記者会見で、福島第一原発の汚染水処理について、「海洋放出しか方法がないというのが私の印象だ」と述べた。

原田氏は、原発汚染水の処理問題が環境省の所管に外れる事柄だと前置きしたうえで、「思い切って放出して希釈すると、こういうことも、いろいろ選択肢を考えるとほかに、あまり選択肢がないなと思う」と述べた。また、原子力規制委員長も同じ意見だとし、「安全性、科学性の面で見ると、(海洋放出は)問題ない」と付け加えた。

原田氏は、「これは極めて重要な話なので、軽々にこうすべきとは言えないが、まずは安全規制と科学的な基準をしっかり説明する。風評被害の回避も含めて内外に誠意を尽くして説明することが何よりも大切だと思う。政府全体でこれから慎重に議論をすると思う」と述べた。

 

原田氏の発言は、日本政府の「汚染水の処理法を決めていない」というこれまでの公式の説明とは違って、汚染水を海に放出する方向という疑惑を生んでいる。

東京電力は2011年3月、福島原発事故後、汚染水を浄化した後、大型タンクに入れて原発の敷地に保管している。浄化作業をしても放射性物質のトリチウムが残る。汚染水は毎日約150トン増え続けており、東京電力側は2022年の夏には汚染水を保存する場所がなくなると予想する。

日本政府は海に放出したり汚染水タンクを土に埋める方法など6種類の対策を悩んでいる。日本政府は4日、韓国を含む東京駐在の22ヵ国の外交官を外務省庁舎に呼び、汚染水対策について説明し、「汚染水の処分方法をまだ決まっていない」と明らかにした。先月、国際環境団体「グリンピース」が、「日本政府が福島原発汚染水100万トンを太平洋に放出する計画」と主張した時も、日本政府は「公式の立場ではない」と否定した。

日本政府は、地元住民の意見も聴き、最終決定を下す予定だ。しかし、福島県など近隣住民は、風評被害で水産物の販売が急減することを憂慮し、汚染水の海洋放出に強く反発している。福島県漁業連合会の野崎哲会長は最近、チャンネルAのインタビューで、「(漁師として)海への放出は考えていない。放出した場合、様々な問題が起こるだろう」と話した。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com