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新型コロナ、若者が次々に重篤化…死者相次ぐ

新型コロナ、若者が次々に重篤化…死者相次ぐ

Posted April. 07, 2020 08:11,   

Updated April. 07, 2020 08:11

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米国で、30、40代の若年層が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で相次いで死亡し、悲しみと恐怖が同時に大きくなっている。

ニュージャージーに住む30歳の小学校教師ベン・ルダラーさんは先月27日、発熱など新型コロナウイルスが疑われる軽い症状があったが、たいしたことはないと考えた。高校生の時から野球をし、学校でも野球チームのコーチをするなど健康に自信があったからだ。しかし、まもなく高熱が出て息苦しくなり、病院に行った。病院側は酸素呼吸器で息苦しい症状を鎮め、タイレノールなどの薬を処方した。

「家で薬を飲み、水分をよくとって、今のように管理してください」という医師の指示に従い、状態は好転すると思われた。しかし、2日後に再び状態が悪化した。自主隔離して、別の部屋でメールを交わす妻のブレンディさんが、「病院に行く?」と聞いたが、退院したばかりだったので、彼は家にいることにした。ブレンディさんは翌日午前2時、加湿器をつけ、壁を挟んで聞こえるルダラーさんの寝息を確認した後、床に就いた。しかし、わずか4時間後の午前6時、ルダラーさん亡くなっていた。

 

フロリダ州に暮らす39歳のコンラッド・ブキャナンさんは、娘とダンスをすることが好きな健康なDJだった。先月半ばに症状が出て病院に行ったが、基礎疾患がなく年齢も若いということで、新型コロナウイルスの検査を受けることができなかった。1週間後、症状は急速に悪化し、病院に搬送されたが、さほど経たずに死亡した。隔離治療中に死亡したため、家族は看取ることもできなかった。

CNNは5日、新型コロナウイルスで家族を失った遺族の話を紹介し、「若者も安全ではない」というメッセージを伝えた。若者に「社会的に距離をとること」を徹底して守らなければならないと警告したのだ。

カリフォルニア州では先月末、25歳の男性薬剤師が新型コロナウイルスで死亡した。基礎疾患はなかった。スクリプス・メモリアル病院のション・エバンズ博士は、「あなたの免疫システムがどのように反応するかは誰も分からない」とし、「若さは新型コロナウイルスを避けることができる防弾チョッキではない」と強調した。世界保健機関(WHO)も3日、多くの若者が新型コロナウイルスで死亡していると注意を促した。

 

専門家たちは、新型コロナウイルスが若年層の命を脅かす要因として、受容体タンパク質であるACE2の遺伝的変異を挙げた。ACE2は、ウイルスが人間細胞の表面についた時に利用する酵素で、この受容体の変異によってウイルスが肺に簡単に侵入することができる。また、肺の収縮と弛緩を助ける界面活性剤が不足すれば、肺がかたくなり、呼吸困難の症状がひどくなり得る。免疫システムが過度に反応して肺以外の臓器の損傷をもたらす可能性もあるという。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com