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3月の輸出は比較的善戦、コロナ影響が本格化する4、5月は要警戒

3月の輸出は比較的善戦、コロナ影響が本格化する4、5月は要警戒

Posted April. 02, 2020 08:07,   

Updated April. 02, 2020 08:07

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新型コロナウイルス感染が拡大している中でも今年3月の輸出は昨年より小幅の減少にとどまり、比較的善戦したことが分かった。世界的に在宅勤務やオンライント教育などの非対面活動が増えており、韓国の主力産業である情報技術(IT)、通信機器などの輸出が伸びた影響もあると見られる。しかし、最近感染者が急増している米国や欧州などで景気低迷が本格化すれば、4月以降は深刻な輸出減少を避けることは困難だという見方も出ている。

1日、産業通商資源部によると、3月の輸出は469億1000万ドルで、前年同期比0.2%減少した。コロナウィルスの悪材料で輸出が急激に萎縮するだろうと懸念していたことを考慮すれば、相当良好な業績だという分析が出ている。昨年二桁の減少率を見せていた輸出は、2月は15ヶ月ぶりに反発に成功し、3月は前年と同じ水準を維持した。

業種別では、新型コロナウイルスの感染拡大によって非対面業務が増えたことで、コンピュータ(82.3%)、無線通信機器(13.3%)などの輸出が伸びた。半導体の場合、全体の輸出額は1年前より2.7%減少したが、欧州(41.7%)、米国(40.8%)は大幅に伸びた。コンピュータも、米国への輸出が前年同期比2.4倍に伸び、欧州は49.6%伸びた。

新型コロナウイルスの診断キットと手指消毒剤、洗顔用品の輸出も急増した。診断キットの輸出は、1年前の2.2倍の4865万ドルだった。3月1ヶ月間の輸出が、昨年1年間の輸出額の22.5%に達した。診断キットの輸出は、2月も50.7%が伸びた。3月の手指消毒剤は81.4%、洗顔用品は68.9%それぞれ伸びた。

地域別では、中国向け輸出が1年前より5.8%減少して、1月(マイナス10.9%)、2月(マイナス6.7%)より減少幅が小さくなった。中国向けの輸出がやや良くなった背景には、中国の31の省・市の工場が稼動を再開し、中国現地に進出した部品メーカーの多くが正常に操業しているためとみられる。米国向け輸出は1年前より17.3%、欧州連合(EU)は10.0%伸びた。特に自動車輸出が米国とEUがそれぞれ13.0%と10.9%伸びて好調を見せた。

3月の輸出は善戦したが、今後の輸出の見通しは明るくない。輸出契約は通常2、3ヶ月前に行われるので、まだ新型コロナウイルスの影響が本格化していないという分析が出ている。主な輸出品目のうち、石油化学・石油製品群は、物量の70%程度は1年単位で契約し、自動車やIT製品も1〜3ヶ月の期間を置いて契約が行われる。自動車の場合、移動制限令と在宅勤務などで需要が減少すれば、新規輸出は減少する可能性が高い。昨年3月に輸出が大幅に減少(マイナス8.4%)したため、今回はより少なく減少したように見える基底効果が働いたという分析もある。操業日数を考慮した一日平均の輸出も、前年同期比6.4%減の19億5400万ドルにとどまった。

チョン・インギョ仁荷(インハ)大学国際通商学科教授は、「3月までは以前に契約された物量を処理して、輸出に大きな打撃はなかったが、生産と需要が共に衝撃を受ける4〜5月は支障が懸念される」と語った。


崔惠? herstory@donga.com