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北朝鮮がミサイル挑発、文大統領「天安艦は北朝鮮の犯行」発言2日後

北朝鮮がミサイル挑発、文大統領「天安艦は北朝鮮の犯行」発言2日後

Posted March. 30, 2020 08:17,   

Updated March. 30, 2020 08:17

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北朝鮮が29日、江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)で超大型放射砲(KN25)と推定される短距離飛翔体2発を発射した。3月に入って4度目の挑発で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が27日、「西海(ソヘ)守護の日」記念式に出席して、「(哨戒艦『天安』の沈没は)北朝鮮の犯行というのが政府の立場」と発言した2日後に起こった。

合同参謀本部などによると、北朝鮮は29日午前6時10分頃、移動式発射台(TEL)から短距離飛翔体2発を発射した。飛翔体は最高高度30キロで、北東方向に230キロ飛翔し、東海(トンヘ・日本海)上に落下した。

軍は、落下時に急上昇する「プルアップ(Pull-up)」機動がなかったことや、頂点高度と飛行距離を考慮して、今回の飛翔体はこれまで金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が性能改良を強調してきた超大型放射砲と見ている。

北朝鮮は2日に元山から超大型放射砲2発(最高高度35キロ、飛行距離240キロ)を、9日には咸鏡南道宣徳(ハムギョンナムド・ソンドク)から3発(最高高度50キロ、飛行距離200キロ)を発射した。発射間隔も先の2度と同様20秒ほどだったという。対南新型攻撃兵器の連射能力が安定化段階に入ったのだ。

軍内外では、昨年、超大型放射砲を90キロ以上まで引き上げて発射した北朝鮮が、今年に入って最高高度を30~50キロに下げたことから、低高度発射技術の安定化を図っているとみている。

 

大統領府は同日、国家安全保障会議(NSC)を招集せず、「北朝鮮の飛翔体関連の動きを注視している」とだけ明らかにした。これに対して野党が「北朝鮮の挑発は、生ぬるい対応で一貫した文大統領が自ら招いた」と批判すると、大統領府は同日午後、「午前7時頃、国家安保室長を中心に緊急テレビ対策会議を開き、軍に態勢維持を指示した」と明らかにした。


申圭鎭 newjin@donga.com