Go to contents

疑われれば大衆施設の利用を自粛して検査を…防疫協力の市民意識が切実だ

疑われれば大衆施設の利用を自粛して検査を…防疫協力の市民意識が切実だ

Posted February. 22, 2020 08:25,   

Updated February. 22, 2020 08:25

한국어

COVID19(武漢肺炎)の31番の感染者が礼拝を行った新天地大邱(テグ)教会が、スーパー伝播地であることが明らかになっている。保健当局の疫学調査の結果、全国の感染者156人のうち98人(63%)が、新天地大邱教会を訪問したり、彼らと接触した。追加調査が行われているこの教会の信者4475人のうち544人が、発熱や咳などの症状があると答えた。宗教行事に触発された集団発症が、大規模な地域社会への感染につながるのか懸念される状況である。

ところが、この教会の信者400人余りがまだ連絡がついておらず、保健当局が疫学調査に苦労している。31番患者の慶尚北道青島(キョンサンブクド・チョンド)の訪問事実も、携帯電話の全地球測位システム(GPS)の追跡を通じて明らかになった。国家的危機であるだけに、信者たちは自ら通報し、自己隔離するなど、積極的に防疫に協力しなければならない。ただ、過度な非難と身元ばらしは、彼らがなおさら身を隠させることになりかねない。防疫のためにも、感染症被害者を攻撃することは遠慮しなければならない。

宗教行事だけでなく、密閉された場所に複数の人が集まるイベントを通じたウイルス伝播の懸念が大きい。シンガポールでも、特定教会でCOVID19の感染者3人のうち1人が感染した事例がある。保健当局は、一回限りの団体行事を最小限に抑え、密閉された室内で行われる行事は延期するよう勧告した。市民の自主的協力が必要な部分である。

地域社会の大規模な感染が現実に迫っている以上、政府の甘い防疫網では限界がある。市民の防疫協力と徹底した衛生ルールの遵守が求められる。今は、自分と近所の人のために自らウイルスの宿主になることがないように注意するしかない。軽度の症状が現れれば自己隔離し、発熱、咳などの疑いの症状が現れれば、選別診療所を訪れなければならない。救急救命室に直行して感染が確認されれば、救急救命室が閉鎖され、他の重症患者が被害を受けることもありうる。マスクの着用や手洗いの遵守、公共交通機関や大衆施設の利用を控えるなどを実践する成熟した市民意識が、ウイルス伝播の輪を断ち切る最も効果的な方法である。