横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗っている韓国人4人と日本人配偶者1人の計5人が、軍用機(CN235)を改造した空軍3号機に乗って帰国する。クルーズ船乗客3711人のうち454人は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が確認された。
18日、行政安全部などによると、5人を19日未明に下船して、羽田空港で空軍3号機に乗り、同日午前8時頃金浦(キンポ)空港に到着する予定だ。機内には医師や看護師、検疫官、外交部職員も搭乗する。クルーズ船には韓国人14人が乗っているが、4人だけが韓国行きを希望した。
彼らは金浦空港に到着した後、一般乗客とは異なるソウル金浦航空のビジネスセンター(SGBAC)の前で検疫など入国手続きを行う。その後、国立仁川(インチョン)空港検疫所に設けられた陰圧隔離室に移動し、14日間生活する。空軍3号機の搭乗費用は1人30万ウォンで個人が負担する。中国武漢からチャーター機で帰国した海外同胞と同じ金額だ。
日本政府は、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査で陰性と判明して健康に異常がない乗客を19~21日、下船させる計画だ。菅義偉官房長官は17日、記者会見で「公共交通機関等を用いて移動しても差し支えない」と述べ、厚生労働省側も「すぐに帰宅してもいい」と明らかにした。韓国や米国などがクルーズ船の乗客をチャーター機で帰国させ、2週間さらに隔離したのとは異なる措置だ。毎日新聞によると、乗客約50人が16日、政府に対し、要請書を公表した。要請書の1つは、「下船後、医療機関で適切な医療的な支援を受けることができるよう、国、地方自治体の対応」を求めた。
ホン・ソクホ記者 東京=パク・ヒョンジュン特派員 will@donga.com