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万歳デモで夫が逮捕されると、バトンを受け継いでデモを主導

万歳デモで夫が逮捕されると、バトンを受け継いでデモを主導

Posted June. 15, 2019 09:04,   

Updated June. 15, 2019 09:04

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慶尚北道盈徳郡(キョンサンブクド・ヨンドクグン)で起きた万歳デモは、女性が大きく活躍したデモという点でも目を引く。今まで3・1運動と関連して、独立有功者として褒章された慶尚北道の女性は計6人。安東市(アンドンシ)、慶州市(キョンジュシ)、亀尾市(クミシ)、漆谷郡(チルゴクグン)から一人ずつ出ており、盈徳郡では二人だ。盈徳郡知品面(ジプムミョン)ウォンジョン洞の北長老教の信者だった尹岳伊(ユン・アクイ、1897~1962・大統領表彰)と申分今(シン・ブングム、1886~不詳・大統領表彰)は、夫が万歳デモで逮捕されると、これを機にデモに積極的に加担する。

尹岳伊の夫の朱明禹(チュ・ミョンウ、建国勲章愛族章)は、1919年3月19日、知品面ウォンジョン洞の市の日に市場で仲間のキリスト教信者10人と一緒に「大韓独立万万歳」と書かれた紙旗を振りながら万歳を叫んだ。

デモの主導者だった朱明禹は、「韓国独立の目的を達成するまでは、死んでも止めてはならない」と演説して逮捕され、懲役2年の判決が言い渡された。彼は裁判の過程で、大韓の独立を祝うという理由で懲役2年を言い渡されたことの不当性について抗議後、「体は奪うことができるが、心は本当に不服する」と気迫を曲げなかった。申分今の夫・金太乙(キム・テウル、大統領表彰)は、3月18日、カン・ウグンが主導した盈德面ナムソク洞市場でのデモに参加して逮捕され、懲役8ヶ月を言い渡されて服役した。

妻たちも夫の気迫に負けない堂々とした姿勢を見せた。知品面ウォンジョン洞の市の日である3月24日、尹岳伊は夫の意志を代わりに実現したいと、申分今に、「今日この市場で独立運動をしよう」と提案し、申分今もこれに同意した。

尹岳伊は、市場に集まった人たちに対して、「私たちは女性ではあるが、韓国独立を願って韓国万歳を呼ぶ」と語った後、万歳を叫んだ。申分今も群衆を導きながら万歳デモを行った。現場で逮捕された尹岳伊と申分今は、保安法違反の容疑で、それぞれ懲役8ヶ月と懲役6ヶ月の判決を受けた。

彼らのように夫婦が一緒に独立運動を主導した事例は、盈徳が全国で唯一だというのが盈徳地域の関係者の説明だ。

カン・ユンジョン慶北独立運動記念館学芸研究部長は、「自分たちも逮捕される危険性があると知っていた尹岳伊と申分今が万歳運動を主導したのは、当時としては選択しにくいことであり、歴史的にも大きな意味がある」と語った。


成東基 esprit@donga.com