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誰もマークしないディフェンダー、KCCシン・ミョンホが生きる方法

誰もマークしないディフェンダー、KCCシン・ミョンホが生きる方法

Posted December. 25, 2019 07:40,   

Updated December. 25, 2019 07:40

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ユーチューブに登録された韓国プロバスケットボール(KBL)関連動画のうち、最も人気の高い動画は華やかなダンクシュートでも、決定的なスリーポイントシュートでもない。電子ランドのユ・ドフン監督が怒鳴りつける場面から始まる動画のタイトルは、「シン・ミョンホは放っておけ」だ。2017年12月にアップされた動画は、24日までに約306万回の再生数を記録している。「バスケは知らないけどシン・ミョンホは知っている」という話があるほど有名になった動画で、ユ監督とムン・ギョンウンSK監督は、作戦タイムにスリーポイントシュートを殆ど投げないシン・ミョンホをマークしないで、他の味方の守備を助けるよう指示する。

ユーチューブスター(?)シン・ミョンホ(36=KCC、写真)は22日、オリオン戦でシーズン2本目のスリーポイントを決めた。第2クォーター終了2分あまりを残して、イ・ジョンヒョンが外角にいたシン・ミョンホにパスした時、マークマンのチェ・ジンスはゴール下にいた。シン・ミョンホは「ジンスが僕をフリーにしてくれた(笑)。チャンスが生まれたらスリーポイントを投げるつもりで練習していたので、ジョンヒョンが良い機会を作ってくれた」と話した。シン・ミョンホの手を離れたボールがリングに入ると、普段表情に変化が殆どないチョン・チャンジンKCC監督も満面に笑みを浮かべた。

相手チームの監督たちは「放っておけ」と言うけど、チョン監督はシン・ミョンホに「打て」と注文する。シン・ミョンホは相手の想定外にいるため、虚をつくことができる。シン・ミョンホは「監督からは、投げられるなら投げるよう、常に言われている。今回も喜んでもらった」と語った。

高校時代まで、シン・ミョンホのスリーポイント成功率は30%を上回った。長年悩まされた膝の負傷で、シュート成功率が下がり、心理的なプレッシャーまで重なり、シュートへの重圧感まで感じるようになった。「相手選手が自分をマークしないと、むしろ絶対に決めなければならないという重圧感を感じる。自分自身、それを克服できずにいるようだ」。

2007年にプロデビューし、一度もシーズン平均得点が5点を超えたことがないシン・ミョンホだが、12シーズン目までコートで活躍を続けることができたのは粘り強い守備力があったからだ。通算3度もディフェンダー5傑に名を連ね、2016年には外国人選手が選出した「最高のマン・ツー・マン・ディフェンダー」に選ばれた。今シーズン、KCCが23日現在3位(15勝10敗)につけている原動力として、勝負強さでチームを引っ張っているシン・ミョンホの役割を挙げられる。

シン・ミョンホは「監督がディフェンダーとしての運動量を強調している。オフシーズンの練習を通じて、相手チームよりもっと走る守備をしながらチームがより強くなったようだ」と語った。


チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com