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トランプ氏が弾劾の渦へ…北朝鮮核の同盟の不確実性はさらに高まった

トランプ氏が弾劾の渦へ…北朝鮮核の同盟の不確実性はさらに高まった

Posted December. 20, 2019 08:03,   

Updated December. 20, 2019 08:03

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米下院が18日、トランプ大統領への弾劾訴追案を可決した。トランプ氏は下院で史上3人目の弾劾訴追された大統領という不名誉を突きつけられた。上院は来年1月に弾劾審判を始める。上院は与党である共和党が過半であるうえ、弾劾には3分の2の賛成が必要なので可決の可能性は非常に低いが、当分の間、米国内の政治対立と混乱は続く通しだ。

トランプ氏への弾劾訴追で、米国の政局は大きく揺れ動くことになった。さらに弾劾の渦は米国内の政治を越えて全世界にも少なからぬ影響を及ぼすだろう。今回の弾劾も、ウクライナに政敵の不正を調査するよう圧力をかけたという国際的スキャンダルから始まった。国内政治と対外政策を分けない独特の方法で予測できない政治をしてきたトランプ氏であるため、弾劾の変数はトランプ氏の今後の行動に対する測定不可能性を一層高めるだろう。

トランプ氏への弾劾訴追は、ただでさえ北朝鮮の年末の挑発警告で不安定性が高まった韓半島に少なからぬ影響を及ぼしかねない。トランプ氏の意思決定の測定不可能性が大きくなっており、韓半島情勢の変化の振り幅が大きくなる可能性に備えなければならない。トランプ氏が外交的成果に欲を出すか、さもなければ対外攻勢で支持層の結束を図るかによって、米朝関係ははかり知れない局面に展開する可能性がある。2月のハノイでの米朝首脳会談の決裂にも関わらず、トランプ氏の側近のロシア疑惑の聴聞会が少なからぬ影響を及ぼした。それだけ年末年初の韓半島情勢も最悪の危機と劇的な妥協の間で一進一退する可能性が高い。

弾劾の影響は、同盟の懸案が山積した韓米関係にも及ぶだろう。在韓米軍駐留経費負担交渉は金額を指標と見なして顕著な成果を狙うトランプ氏の趣向に合う試験台だ。米軍撤収のような極端なカードを突然取り出す可能性もある。北朝鮮の核危機であれ、取引きであれ、韓米同盟まで掛け金に転落することがないよう政府は警戒して先制的な外交で対処しなければならない。