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北朝鮮の商船1隻が西海NLLを越境、直ちに退去措置

北朝鮮の商船1隻が西海NLLを越境、直ちに退去措置

Posted November. 28, 2019 15:20,   

Updated November. 29, 2019 14:59

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北朝鮮の商船1隻が西海(ソヘ・黄海)上の北方限界線(NLL)を越えて南下し、海軍が警告射撃で退去措置を取る事態が発生した。

27日、合同参謀本部によると、同日午前6時40分頃、白翎島(ペクリョンド)西側の海上でNLLを越える北朝鮮の商船1隻が海軍の監視網に捉えられた。海軍は直ちに商船の航海経路などを追跡・監視した。

一部では、北朝鮮軍が23日に、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の指示で西海NLLに隣接した昌麟島(チャンリンド)で海岸砲試射を行って9・19軍事合意を違反したのに続き、北朝鮮軍の艦艇をNLL以南に意図的に送ったものと見られている。海岸砲試射4日後に、海上でさらに緊張を高めることで、軍事合意を完全に破る手順を踏んでいるのではないかということだ。

しかし、軍当局が同日午後12時半頃、小青島(ソチョンド)南方の海上で確認した結果、船舶が北朝鮮の民間商船であることが確認された。海軍はNLLを越境する北朝鮮船舶に対するマニュアルによって、警告通信と警告射撃を実施し、商船を西海の公海上に退去させた。退去の過程で北朝鮮軍の対応射撃などの威嚇行為はなかった。

軍当局は、商船が気象の悪化やエンジンの故障で漂流し、NLLを南下したものと見ている。この商船は低速で自力で退去したという。

軍関係者は、「商船が公海上での瀬取りや不法兵器の運搬などに関わった動向はなかった。単純なミスによる南下であり、NLL付近でしばしば起こること」と明らかにした。

 


孫孝珠 hjson@donga.com