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U-20代表が決戦の地・ウッチ入り、アジア初優勝までもう一息

U-20代表が決戦の地・ウッチ入り、アジア初優勝までもう一息

Posted June. 14, 2019 09:19,   

Updated June. 14, 2019 09:19

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最後の一戦の結果次第で、ポーランドンのウッチは韓国スポーツ史に「夢の場所」として記録されるだろう。

2019国際サッカー連盟(FIFA)U-20ワールドカップ(W杯)に出場している韓国代表チームが12日(韓国時間)、ウクライナとの決勝戦が行われるウッチ入りした。

この日の午後5時頃、アンバサダー・プレミアムホテルに到着した選手たちは、多少疲れて見えた。チョン・ジョンヨン監督は「僕も疲れた。選手たちが疲れるのが心配だ」と言いながらも「まあ良くやってくれるでしょう」と言い残した。その後、選手たちはこれと言ったスケジュール無しに一日を過ごした。代表チームの関係者は、「夕食を済ませた後、散策をしながら緊張を解す選手たちもいた。全般的に回復に集中しながら落ち着いて試合に向けて準備をしている雰囲気だ」と伝えた。13日の午前にも、各自休憩を取った選手たちは、午後6時から決勝が行われるウッチスタジアムで練習を始めた。

ポーランドは南西にチェコと国境を接している。チェコは韓国スポーツ史で一ページを飾った場所だ。1967年にチェコのプラハで開かれた世界女子バスケット選手権でパク・シンジャを中心とした韓国代表は、球技種目で史上初めて決勝に進出した。メディアは、これを「プラハの奇跡」と呼んだ。1973年は、同じ東欧国ユーゴスラビアのサラエボ(今はボスニアヘルツェゴビナの首都)で世界卓球選手権が開かれた。イ・エリサを中心とした韓国女子代表は団体戦で球技種目史上初めて優勝を果たした。「サラエボの奇跡」だった。

代表チームは、すでにFIFA主催の世界大会で、韓国男子サッカー史上最高成績(2位)を確保し、「ルブリンの奇跡」を作った。ポーランドのウッチでも奇跡は起こり得る。ウッチは代表チームが初めて足を踏み入れた場所だ。今大会は6都市で開かれている。韓国はビエルスコビャワ、ティヒ、ルブリンに続いてウッチまで来た。もう一度勝利を飾れば、韓国は22度も開かれた同大会でアジア初の優勝国になる。

誰も予想できなかった決勝進出を成し遂げたが、最後の相手ウクライナを破ることが、必ずしも奇跡的なことではないと、専門家たちは指摘する。しかも、ウクライナは今大会で3得点を挙げたDFデニス・ポポフが警告累積で出場できない。韓国には絶好の機会だ。

チョン監督はじめイ・ガンイン(18=バレンシア)ら選手たちは、「できるだけポーランドに長く残って良い思い出を作りたい」とやる気満々だ。あともう一息だ。「若き太極戦士」たちは韓国サッカー史に残る新しい歴史のためにウッチで最終調整に入った。


李承鍵 why@donga.com