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北朝鮮が多連装ロケット砲とミサイル発射台を移動、また挑発か

北朝鮮が多連装ロケット砲とミサイル発射台を移動、また挑発か

Posted May. 20, 2019 07:53,   

Updated May. 20, 2019 07:53

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北朝鮮が、4日と9日のミサイル挑発に続き、近く再び挑発に出る可能性が提起されている。人道的支援よりも直ちに北朝鮮内に金が入ってくる開城(ケソン)工業団地の再稼働や金剛山(クムガンサン)観光再開などの成果を引き出すために軍事的圧力に再び乗り出す可能性があるという観測が流れている。

実際に北朝鮮では9日以降、ミサイル移動式発射台(TEL)や砲戦力の移動など、挑発準備を示唆する動きが感知されている。北朝鮮は4日と9日に多連装ロケット砲と「北朝鮮版イスカンデル」新型ミサイルを時間を置いて発射したが、このような方法を再び実行に移す情況があるということだ。韓米の合同監視態勢を横目に挑発のタイミングをうかがっているという分析だ。国民大学政治大学院の朴輝洛(パク・フィラク)教授は19日、「非核化交渉で主導権を握るための武力示威の次元を離れて、北朝鮮軍部が事前に立てた新型兵器開発のタイムテーブルによって、実戦兵器としての性能を最終検証する目的で、天気の良い時に試験発射を再開する可能性がある」と指摘した。

在日本朝鮮人総連合会の機関紙「朝鮮新報」が18日、「米朝交渉再開の鍵は、米国が一方的な核放棄の要求を撤回すること」として米国の態度変化を促したのも、挑発が迫っているという観測を裏づける。同紙は、「朝鮮は、米国が自国の要求だけを受け入れさせようとする傲慢な対話法を止めてこそ交渉できるという立場」とし、「年内に3回目の(米朝)首脳会談が開かれない場合、核実験、大陸間弾道ミサイル(ICBM)試験発射と関連した『ハノイの約束』が維持されるか予断できない」と警告した。トランプ米大統領が、対北朝鮮外交の最大の成果と自負してきた「核実験およびICBM試験発射の中止」にまで触れ、政治的に致命傷を与えることができると警告したのだ。


孫孝珠 hjson@donga.com · 申나리 journari@donga.com