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「大学進学に有利だから…」 777人の特性化高校生が一般高に転校

「大学進学に有利だから…」 777人の特性化高校生が一般高に転校

Posted April. 01, 2019 08:48,   

Updated April. 01, 2019 08:48

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「大学に行きたがる子供たちを食い止めることできないし…」

ソウル市内特性化高校の教師として勤務するチョ某氏(57)はため息をついた。この学校では、毎年1年生の2学期になれば、一学年に10人ほどが学生部総合選考や大学修学能力試験の準備のために一般高校への転校を申請する。

ソウル市教育庁は、進路変更のための転入学制度を通じて、昨年特性化高校から一般高校に転校した生徒は777人だったと、31日明らかにした。進路変更のための転入学とは、生徒の素質と適性などを考慮して、合理的な進路選択チャンスを提供するために、特性化高校と一般高校との間の転入学を許可する制度で、2014年の2学期から導入された。

特性化高校から一般高校に転校した生徒は、2015年度は615人、2016年度は710人、2017年度は947年で、2017年度まで徐々に増加したが、昨年はやや減少した。昨年4月基準でソウル市内特性化高校70校の1校当たりの平均生徒数が627人であるということを勘案すれば、毎年1校以上の特性化高校が一般高校に変わることになる。一方、一般高校から特性化高校に転校した生徒は、昨年は145人に過ぎなかった。特性化高校から一般高校に転校した生徒の5分の1ぐらいだ。

特性化高校から一般高校に「Uターン」する生徒が多い理由としては、「大学入試」が挙げられた。生徒と保護者両方共に、一般高校に進学して大学に行くべきだという認識がまだ強い。

転校が簡単なことも転校をあおっている。進路変更転入学制度を活用すれば、特性化高校から一般高校に別途の審査なしに教育監の割り当てに基づいて転校できる。一方、一般高校から特性化高校に転校するためには、学校長の審査を経なければならない。内申成績が悪く、一般高校に直接進学できない場合は、ボランティア時間と学業計画を見る「未来人材特別選考」で特性化高校にひとまず進学後、進路変更で一般高校に転校をすることもある。

特性化高校の利点として挙げられた雇用率がかつてほどでないことも、特性化高校を嫌う理由となっている。昨年、全国特性化高校の平均就職率は65.1%で、2017年(74.9%)より約10%ポイント下落した。2015年から、ソウルでも新入生が枠組みを満たない特性化高校が出ると、特性化高校の間の学校統廃合は避けられないという意見も出ている。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com