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「より速く、よりサラッと」 LG電子が16キロの大型乾燥機でシェア拡大狙う

「より速く、よりサラッと」 LG電子が16キロの大型乾燥機でシェア拡大狙う

Posted December. 21, 2018 07:26,   

Updated December. 21, 2018 07:26

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LG電子が20日から16キロの大容量「トロム乾燥機」(写真)の販売を開始し、製品ラインナップの多様化に乗り出した。中国発粒子状物質の影響で洗濯乾燥の手間を減らそうとする顧客が増えていることを受け、販売台数が急速に伸びている乾燥機市場のシェア拡大を狙ったものだ。LG電子は昨年12月、「デュアルインバータヒートポンプ」を初めて採用した9キロ容量のトロム乾燥機の発売を皮切りに、5月に14キロ、先月は16キロの容量までラインナップを増やしている。

LG電子は先月12日から、16キロ容量のデュアルインバータヒートポンプ乾燥機の事前予約販売を開始したことがある。20日から製品が本格的に発売され、新製品は、予約販売購入様から順次発送される。新製品の価格は、出庫価格基準で209万~219万ウォンとなっている。

トロム乾燥機のコア技術である「デュアルインバータヒートポンプ」は、冷媒循環量を従来の14キロ製品に比べて10%以上増やした。ヒートポンプは、冷媒が循環して発生するエネルギーを活用する低温除湿方式で、冷媒の循環量が乾燥性能を左右することになる。冷媒の循環量が多いほど大容量の洗濯物を迅速かつ布を損なうことなく乾燥できることを意味する。既存のトロム乾燥機の「インバータヒートポンプ」は冷媒を圧縮するシリンダーが1つだったが、昨年12月に発売された乾燥機からはシリンダーが2つの「デュアルインバータヒートポンプ」を採用し、乾燥性能が大幅に向上した。また今回の製品には、乾燥筒を回すインバータドラムモーターの他に風を吹き込むインバータファンモーターも追加で採用された。モーターが二つ搭載されたことで、洗濯物の種類や量に応じて、筒の回転速度と風量を調節できる。

2016年までは国内販売台数が10万台に過ぎなかった乾燥機は、昨年は60万台へと市場規模が急激に拡大した。今年は乾燥市場規模が150万台に達する見込みだ。家電業界によると、洗濯機の今年の市場規模は150万台で、冷蔵庫は200万台ぐらい。乾燥機市場が、必須家電である冷蔵庫や洗濯機並みに拡大したことになる。LG電子の関係者は、「昨年初頭にLG電子が発売した9キロ容量の『インバータヒートポンプ』乾燥機が人気を集め、乾燥機が必須家電として定着した」と話した。

乾燥機市場が拡大したことで、大容量乾燥機への需要も拡大しそうだ。かさばる冬用のマイクロファイバー布団の乾燥や、週末にまとめて洗濯をする新婚夫婦など、様々な消費者のニーズが生じているからだ。LG電子の関係者は、「1人暮らしの世帯や子供のいない新婚夫婦などの乾燥機需要もあるので、10キロ以下の乾燥容量から16キロ容量まで、フルラインナップの需要が一緒に増えると予想される」と語った。


金哉希 jetti@donga.com