Go to contents

韓国人宣教師、タンザニア・イスラム教徒の心を開く

韓国人宣教師、タンザニア・イスラム教徒の心を開く

Posted August. 29, 2018 08:15,   

Updated August. 29, 2018 08:15

한국어

「東海(トンへ)の水と白頭山(ペクドゥサン)が乾いてすり減るときまで~」

先月、済州市(チェジュシ)にある漢拏(ハンラ)体育館で開かれた「世界テコンドー・ハンマダン大会」の期間中、興味深い場面が何度も目撃された。アフリカ・タンザニアの青少年テコンドー選手として参加した4人の中学生が、愛国歌をハングルで4番までハミングすることを大会運営関係者などが見たのだ。現地で活動している宣教師であり、テコンドー師範であるキム・ジョンホ氏(52)が連れて今大会に参加したタンザニアの青少年テコンドー代表選手たちだ。

大会参加を終えて、先月28日に出国する前日、キム氏とソウル江南(カンナム)にあるカフェで会った。

「最初、キリスト教の宣教師はイスラム教を信じる大半の地元住民と町の長老たちに、非常に警戒されました。テコンドーを教えたいとジムを貸してほしいと言いましたが、一言で断られました」

2008年、タンザニアのザンジバルなどで宣教活動を行ってきたキム氏は、最初に行った時は苦労が多かったと打ち明けた。

龍仁(ヨンイン)大学でテコンドーを専攻した有段者であるキム氏は、苦労しながらテコンドーを通じて住民に近づき、今では「タンザニア・テコンドーの父」というニックネームも持っているという。

彼が現地で運営するテコンドークラブは9つで、排出した教え子が100人余り、20人余りは認定有段者だ。身を寄せるところのない子供たちも受け入れて、学費と養育費を負担しながらテコンドーの教え子として育てることもあった。

キム氏は、ハンマダン大会が終わった後、猛暑の中でも選手たちを連れて韓国のあちこちを回った。彼は、「教え子たちに言葉だけで伝えてきた『テコンドー韓国』を見せるために国技院や様々なテコンドー大会、教育現場を歩き回った」と話した。

「ケニアとウガンダの同年代の少年たちに比べて、タンザニアの子供たちが望む『希望』、『ビジョン』の大きさは小さなものです。愛国歌を通じて韓国を知り、テコンドー選手と指導者を夢見る教え子たちを見ると、胸がいっぱいになります。韓国とより身近になれる体育学校を作るのが私の夢です」


兪載泳 elegant@donga.com