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中国の軍用機がKADIZを侵入

Posted April. 30, 2018 08:39,   

Updated April. 30, 2018 08:39

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中国の軍用機が南北首脳会談翌日の28日、韓国防空識別区域(KADIZ)を侵入し、韓国空軍の戦闘機が緊急出動した。中国軍用機のKADIZ侵入は今年1月29日と2月27日に続いて、今年で3度目だ。

29日、韓国軍当局によると、中国の偵察機(Y-9)と見られる軍用機1台が28日午前10時44分頃、イオ島西北からKADIZに無断で進入した。その後、浦項(ポハン)東南から海岸線沿いに北へ進み、江陵(カンヌン)の東、約74キロの上空まで接近しては、機首を変えて、同じ経路で南下しては、午後2時33分頃、KADIZから出て行った。韓国軍は、F-15Kなど戦闘機数台を緊急発進させ、追跡監視飛行を行いながらKADIZから出て行くよう無線警告を行った。また、韓中間の直通網を通じて偶発的な衝突を起こしかねない、緊張を高める行為を中止するよう警告した。だが中国軍用機は、こうしあ警告を無視し、4時間近くをKADIZで飛行を続けたという。

中国側は、「国際空域で国際法を違反しない範囲内で正常な訓練飛行を行った」と回答したとされる。国防部と外交部は同日、駐韓中国大使館の国防武官と大使をそれぞれ呼び、今回の事態について強い遺憾を表明し、再発防止を求めたと明らかにした。韓国軍の関係者は、「中国軍用機の飛行経路が2ヵ月前のKADIZ侵入のときとほぼ一致している」と話した。慶尚北道星州(キョンサンブクト・ソンジュ)の在韓米軍の高高度ミサイル防衛システム(THAAD)基地の運用の実態と工事の現状、韓米連合軍事演習関連の情報を入手しようとした狙いが伺われるという。南北首脳が合意した休戦協定の平和協定への転換を話し合う過程で、中国を排除してはならないというメッセージが込められたという見方も出ている。


尹相虎 ysh1005@donga.com