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ラーメンの悲鳴…家庭簡便食に押されて「マイナス成長」

ラーメンの悲鳴…家庭簡便食に押されて「マイナス成長」

Posted April. 23, 2018 08:27,   

Updated April. 23, 2018 08:27

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チャンポンラーメンや焼きそばなど、味と食材を強化したプレミアム製品の発売でうなぎ上りだったラーメン市場が、4年ぶりにマイナス成長を記録したことが分かった。いわば「大当たり商品」の不在と最近増えた家庭簡便食(HMR)がラーメンの主顧客層である1人暮らし世帯の味覚を捕らえたことで、市場規模も2兆ウォンを割り込んだ。

22日、市場調査機関ニールセンコリアによると、農心(ノンシム)、オトゥギ、三養(サムヤン)食品、八道(パルド)の韓国国内ラーメンメーカー4社の昨年の売上の合計は1兆9870億ウォンで、前年比2.6%(530億ウォン)減少したことが集計の結果分かった。

国内ラーメン市場は、農心の「チャワン」、オトゥギの「ジンチャンポン」などのプレミアムラーメンと三養食品の「激辛鶏焼きそば」などの辛味ラーメンがヒットしたことで、2014年は1兆8470億ウォン、2015年は1兆8800億ウォン、2016年は2兆400億ウォンの売上を達成して、3年連続で上昇を続けた。プレミアムラーメンは、従来のラーメンに比べて値段が300〜400ウォン高いが、消費者の間で大きな反響を得たことで、市場規模を拡大させた立役者だった。

しかし昨年、これといったヒット作が出なく、独自のブランド(PB)商品を除いたラーメンメーカー4社の合算売上が再び2兆ウォンを割り込んだ。

メーカー別にみれば、農心、オトゥギ、三養、八道の4社の売上はすべて減少した。農心のラーメン部分の売上は、2016年の1兆1270億ウォンから昨年は1兆1170億ウォンへと減少した。2015年までは60%を上回っていたラーメン市場のシェアも昨年56%に減少した。

オトゥギも、昨年のラーメンの売上が4575億ウォンにとどまり、前年(4770億ウォン)に比べて減少した。オトゥギはジンチャンポンの善戦で市場シェアが2014年の16%から2016年は23%まで伸びたが、昨年は小幅減少した。

ヒット作の不在と共に、最近1人暮らし世帯の増加によって拡大された家庭簡便食市場も影響を及ぼしたものと見られる。流通業界の関係者は、「簡単で多様なメニューの家庭簡便食が発売されたことで、消費者らがラーメンの代わりに家庭簡便食を好み始めたトレンドも、ラーメン業界に影響を及ぼしただろう」とし、「半調理商品市場も大きくなっているだけに、このような雰囲気は当面続くだろう」と話した。

ラーメン業界は市場拡大のために、消費者のニーズに合わせた新しいタイプのラーメン開発に拍車をかけている。農心はノグリを変形した「炒めノグリ」「チャワン辛味」「乾麺セウタン」を、オトゥギは「冷コングクスラーメン」、「咸興ビビン麺」、「小豆カルグクス」などを披露した。

三養食品は「カレー激辛鶏焼きそば」、「カルボ激辛鶏焼きそば」など、人気商品である激辛鶏焼きそばを変形した製品を、「ビビン麺」でスープのないラーメンの強者として位置づけられた八道は「チョゲビビン麺」、「マッククスラーメン」などを出した。


姜昇賢 byhuman@donga.com