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金寅植WBC監督、呉昇桓抜擢の必要を再三訴え

金寅植WBC監督、呉昇桓抜擢の必要を再三訴え

Posted January. 05, 2017 08:29,   

Updated January. 05, 2017 08:30

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発表はいったん見送られたが、改めて意志を示した。

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)代表の金寅植(キム・インシク)監督(70)が代表選考をめぐって賛否が割れている抑え投手、呉昇桓(オ・スンファン=セントルイス、35、写真)を選出する必要性を改めて強調した。

金監督は4日、ソウル市江南区(カンナムク)にある野球会館で李順喆(イ・スンチョル)打撃コーチ、宣銅烈(ソン・ドンヨル)投手コーチらコーチ陣と選手団構成会議を終えた後、「呉昇桓は絶対必要な選手だ。本人も代理人を通じて、代表選手に選ばれれば最善を尽くすと言っている。選出することになるのなら、早急に決めなければならない」と言い、抜擢の可能性を示唆した。海千山千のベテラン監督は、「今大会の代表メンバー構成は至難の業だ。どうか助けてほしい」と世論に訴える発言を繰り返した。

海外遠征賭博問題で50人の予備エントリーにも含まれなかった呉昇桓の合流可能性が継続して持ち上がっている背景には、今の代表チームが置かれている状況がある。大会を2ヵ月後に控えた状況で、先発投手のSK金広鉉(キム・グァンヒョン)が左肘手術で、遊撃手の姜正浩(カン・ジョンホ=ピッツバーグ)は飲酒運転事故で選出候補から排除された。さらに最近はロッテの姜珉鎬(カン・ミンホ)まで膝を負傷した。このため、代表チームは金広鉉、姜正浩、姜珉鎬を28人エントリーから除外した。これに先立ち、投手のイ・ヨンチャンも肘の負傷で交代された経緯がある。メジャーリーグの秋信守(チュ・シンス)と金賢洙(キム・ヒョンス)も所属球団がWBC参加に難色を示し、代表参加が微妙な情勢だ。

負傷選手が続出する中で、呉昇桓は球団説得という課題を残してはいるものの、メジャーリーグでも通用する実力を証明しているうえ、体調も悪くないことは十分魅力的なカードだ。実際代表チームの内部会議では、金監督を中心にコーチ陣が呉昇桓を選出する方向で、ある程度意見がまとまったという情報も流れている。同日の記者会見を控えて、金監督が呉昇桓の代表チーム合流を発表するのではないかという見方も出ていた。

にもかかわらず、金監督が簡単に決定を下せないのは、何よりも太極(テグク)マークをつけて出場する国家代表としての資質をめぐる議論を意識したからだ。成績万能主義という厳しい批判的な世論を無視するわけにはいかない。飲酒運転で事故を起こした姜正浩を外した状況で、呉昇桓を入れる場合、一貫性を欠いていると批判される可能性がある。呉昇桓は最初から予備エントリーにも入れなかっただけに、立場を変えることへの負担があるのは確かだ。

一部では、呉昇桓は罰金を科されたことで十分罪の償いになったという声も上がっている。球界の関係者は、「KBO賞罰委員会の制裁はリーグ戦の50%出場停止であって、国家代表選出から除外する根拠はない」と主張した。競技場で名誉回復の機会を与えるべきだという同情論もある。

議論が続いている中、呉昇桓の選出問題は、11日の選手団ミーティングの後に最終結論が出る見通しだ。金監督は、肩のリハビリ中と言われているKIAの投手、梁玹種(ヤン・ヒョンジョン)に会って正確な体の状態をチェックしたうえで、改めて投手入れ替え問題を話し合う予定だ。



姜泓求 windup@donga.com