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フランスが学校でのいじめを犯罪化、最高10年の禁固刑

フランスが学校でのいじめを犯罪化、最高10年の禁固刑

Posted December. 03, 2021 08:36,   

Updated December. 03, 2021 08:36

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いじめの加害者に最高で10年の禁固刑が科される法案が1日、フランス下院を通過した。政権与党「共和国前進(LREM)」だけでなく、右派共和党など野党も賛成し、早ければ来年2月から施行が可能だと、仏紙フィガロが伝えた。

同法案は、いじめ加害者に3年以下の禁固刑または4万5千ユーロ(約6千万ウォン)の罰金を科すよう規定している。特に被害者が重傷を負ったり、自殺を図った場合には10年以下の禁固刑が科される。ブランケール国民教育相は、法案通過後の記者会見で、「子どもたちの人生が台無しにされることは決して容認できない」とし、「フランス共和国の価値観を実現する手段」と強調した。

最近、国民教育省の調査で、小・中・高校生10人に1人、全国で70万人以上がいじめを経験したことが分かった。今年3月には、同じ学校の生徒に常習的な暴力といじめを受けた14歳の少女が死に至る事件まで発生した。加害生徒らは、少女を暴行した後、死体をパリのセーヌ川に遺棄し、フランス全土が衝撃を受けた。マクロン大統領は先月18日、「いじめを簡単に通報できるアプリを来年2月までに開発し、生徒のスマートフォンやPCに設置する」と明らかにした。

ただし一部では、政府がこれまで対策を出したものの、この10年間いじめの発生件数が減っていないとし、処罰を強化すればいいというものではないと指摘する。フランスの法は、13歳未満の児童を刑事未成年者と規定して刑事処罰しない。13~18歳の青少年は刑事処罰が可能だが、同じ犯罪を犯した成人よりも処罰が軽い。


金潤鍾 zozo@donga.com