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親友作家4人の「4色のインドでのドローイング」

親友作家4人の「4色のインドでのドローイング」

Posted March. 19, 2020 08:11,   

Updated March. 19, 2020 08:11

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「インド・ラジャスタン州の砂漠には、干ばつの時に使う井戸が残っている。深淵を上り下りする私たちの人生も、この井戸と似ていないか。」(カン・ギョング作家)

カン・ギョング、キム・ソンホ、キム・ウル、アン・チャンホン。4人の60代の「親友」作家たちは今年初め、インドに「スケッチ旅行」に出た。1月6日から22日までの半月余りの期間中、ジャイプール、ジャイサルメールを過ぎて、タール砂漠に入る旅だった。心地よい観光地より、人々に触れ合うことのできる市場や貧しい生活をする庶民の生活を見に足を向けた。昼間は一緒に旅をし、夜になれば、それぞれの部屋に入って絵を描いた四人の作家の結果物は、ソウル鍾路区通義洞(チョンノグ・トンウィドン)のホアン旅館で会うことができる。

18日から始まった「ラジャスタンの井戸」展は、「アートスペースホアン1」(旧館展示場)で開かれる。1942年に建てられた古い旅館の建物の骨組みの上に、ドローイングが所狭しと並んでおり、臨場感が感じられる。同じ風景を異なる方法で解釈した四人の作家の視覚言語を比較して見られる楽しみもある。

アン・チャンホン作家は、「よりによって旅する頃に、121年ぶりの寒波に見舞われて寒さで苦労した」と話した。複数点のドローイング中に、牛の仮面を被った死神が剣を持って首を狙う姿や黒い涙を流す自画像が見える。見知らぬ旅で自分を振り返ってみると、後悔をしながらも自らの澱を出す姿だという。

2階に上がる階段をいっぱい詰めたカン・ギョング作家の「18時間」も、旅行で一番大変だった記憶が盛り込まれている。旅行の最後に予約したファーストクラスのチケットが予告なしにキャンセルされ、3等車両にやっと乗れたと思ったら、市場のような電車の中で立ったり座ったりすることを18時間も繰り返すことを余儀なくされた。ジャイサルメールからデリーまで900キロを走る列車だった。カン作家は、「国内では韓国戦争直後に目にできそうな、どん底の暮らしを見て感じた感情を含蓄した自画像ともいえる作品だ」と説明した。

キム・ウル作家のレディメイドを活用したインスタレーションは、キム・ソンホ作家の水彩画ドローイングも一緒に展示する。一つの作品が完成するまで、その過程で作家たちが収集するさまざまなイメージの片鱗に会うことができる展示だ。4月4日まで。


金民 kimmin@donga.com