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国軍の日「F-35Aステルス機」を一般に初公開、文大統領が査閲

国軍の日「F-35Aステルス機」を一般に初公開、文大統領が査閲

Posted October. 02, 2019 07:39,   

Updated October. 02, 2019 07:39

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第71回「国軍の日」記念式が1日、大邱(テグ)空軍基地で文在寅(ムン・ジェイン)大統領の主管で行われた。大邱基地には、空軍の主力戦闘機F-15Kで構成された第11戦闘飛行団が配備されている。国軍の日の記念式が空軍戦闘飛行団で行われたのは創軍以来初めて。

国産の機動ヘリコプター「スリオン」に乗って記念式会場に到着した文大統領は、記念演説を通じて、「平和は守るのではなく作り出すもの」とし、「わが軍の堅固な安保が対話と協力を後押しし、恒久平和に果敢に進むことができる」と述べた。そして、「韓半島に暮らす誰もが子々孫々平和と繁栄を享受して暮らさなければならない」とし、「韓半島平和プロセス」を再度強調した。また、「国軍のルーツは独立運動と愛国にある。武装独立闘争から朝鮮戦争、その後の戦争抑止に至るまで、わが軍は常に任務を完璧に遂行してきた」と強調した。文大統領は、北朝鮮のミサイル挑発については言及しなかった。

今年の記念式は、形式・規模の面で昨年と比較された。ソウル龍山区(ヨンサンク)の戦争記念館で開かれた昨年の記念式(第70回)は、5年ごとに行われた兵士・兵器の市街パレードを中止にするなど、大幅に縮小して行われた。記念式の最後は、歌手サイの公演で幕を下ろした。板門店(パンムンジョム)会談(4月)・平壌(ピョンヤン)首脳会談(9月)後、南北和解の平和ムードを考慮した措置だったが、「北朝鮮の顔色をうかがっている」、「弱軍パレード」という批判が起こった。

今年の記念式では、一般に初めて公開されるF-35Aステルス戦闘機をはじめ、玄武系の弾道・巡航ミサイルなど有事の北朝鮮に対する攻撃用先端戦力が大挙出動した。文大統領は鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官ら軍首脳部とともに兵器を査閲し、早期警報機や空中給油機など陸海空の航空戦力(13種50機)の大規模な空中査閲も実施した。

軍筋は、「現政権の対北朝鮮安保政策に対する批判を意識した『強軍パフォーマンス』」と伝えた。南北和解に乗じた北朝鮮による新種兵器の連続挑発と韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄決定など、現政権が「安保危機」を招いたという非難世論を払拭させる次元で、「武力アピール」をしているということだ。

 

確固たる領土守護も強調した。記念式では、4機のF-15Kが東海(独島)、西海(稷島)、南海(済州島)に出撃して警戒飛行を行い、操縦士が大型スクリーンを通じてリアルタイムで報告し、基地に戻って文大統領に任務完遂を報告した。日本が防衛白書で、独島(トクト)領空への航空自衛隊の戦闘機緊急発進の可能性を示唆するなど、日本の露骨な独島領有権主張やロシア戦闘爆撃機の独島領空侵犯など、周辺国の領土脅威行為に対しては座視しないという警告メッセージだと、軍は伝えた。

特に、記念式で、李舜臣将軍の鳴梁海戦を映画化した「鳴梁」のテーマ曲に合わせた国軍儀仗隊の「武芸図譜通志」公演と白凡(ペクポム)金九(キム・グ)先生の光復1周年の演説が含まれた記念映像は、最近の韓日の対立を反映した「克日」の意味が込められた。一方、会場上空の濃い霧のため、空軍特殊飛行チーム「ブラック・イーグルス」の記念飛行や高空降下など一部のイベントは中止になった。


韓相準 alwaysj@donga.com