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米FRBが利上げペースの見直しを示唆、韓銀の負担軽減に

米FRBが利上げペースの見直しを示唆、韓銀の負担軽減に

Posted January. 07, 2019 07:25,   

Updated January. 07, 2019 07:25

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米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)が、利上げのペースを見直す考えを明らかにした。これを受け、中国の景気減速への懸念やアップルショックで急落した主要国の株価が4日(現地時間)、軒並み反発した。昨年11月に基準金利の引き上げに踏み切った韓国銀行も、身動きがとりやすくなった。

ジェローム・パウエルFRB議長は4日、米ジョージア州のアトランタで開かれた「全米経済学会(AEA)の年次総会」で、通貨政策基調に関連して「経済がどのように動くのかを見守りながら忍耐強く取り組む」と述べた。ドル回収を意味するFRBの保有資産縮小についても、「もし問題があれば、政策変更をためらわないつもりだ」と語った。

パウエル議長がFRBの元現職議長の共同インタビューの席で融和的なメッセージを投げると、3年間進められてきた「漸進的な利げ」が最終段階に入ったのではないかという見方が出ている。パウエル議長の発言と昨年12月の米雇用指標の好調のニュースを受け、4日のダウ指数は前日より746.94ポイント(3.29%)高の23433.16で取引を終えた。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500指数は3.43%、ナスダック指数は4.26%上昇した。

FRBが今年の利上げを1回に制限すれば、米国との金利差を1%ポイント内で食い止めることができる。ユアンタ証券リサーチセンター長のパク・ギヒョン氏は、「家計負債と景気への懸念で利上げが容易でない状況下で、韓銀の負担が軽くなった」と話した。

一方、パウエル議長は、トランプ米大統領が辞任を要求すれば退くのかという質問に対し、「ノー(No)」と一蹴した。その上で「政治ではなく、データに基づいて意思を決定することは、FRBに勤務した人であれば誰もが持っているDNAだ」と主張した。


朴湧 parky@donga.com · 姜有炫 yhkang@donga.com