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トルコ「地上部隊投入の準備数日で終える」、クルド人武装勢力攻撃を示唆

トルコ「地上部隊投入の準備数日で終える」、クルド人武装勢力攻撃を示唆

Posted November. 30, 2022 08:55,   

Updated November. 30, 2022 08:55

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トルコが、クルド人武装勢力を攻撃するために地上部隊の投入準備をほぼ終え、近いうちに攻撃に乗り出す可能性があると、ロイター通信が28日(現地時間)、報じた。同通信は、複数の当局者を引用してこのように伝え、トルコのエルドアン大統領(写真)の決断だけが残ったと報じた。

あるトルコ当局者は同通信に、「数日で部隊がシリア投入のための準備を終える予定」とし、「シリア内の親トルコ派戦闘員も13日のイスタンブール爆発事故直後、作戦準備を終えて待っている」と明らかにした。そして、「作戦が始まるまで長くかからないだろう」とし、「エルドアン大統領の命令だけが残された」と話した。同通信によると、トルコ側はロシアや米国とも地上部隊投入の準備状況を共有しているという。

トルコは13日に発生したイスタンブール爆発事故の背後に、シリア内のクルド系分離主義組織であるクルド労働者党(PKK)やクルド民主統一党(PYD)を指摘し、それらが拠点とするシリアとイラク北部に対する空爆を続けている。トルコ国防部によると、この空爆でこれまで200人を超えるクルド系武装組織のメンバーが死亡した。エルドアン氏は23日、演説で、「空中作戦は始まりにすぎない」とし、「(クルド系が)再び攻撃してくる可能性を遮断するために地上攻撃を命じる」と予告した。

トルコの地上部隊の投入が差し迫ると、ロシアのアレクサンドル・チャイコ軍司令官が前日、シリアを訪れ、クルド系が率いるシリア民主軍(SDF)のマズルーム・アブディ司令官と会談したと、AP通信が伝えた。レバノンのテレビ局アルマヤディンによると、2人の司令官は、トルコとクルド系分離主義組織の戦争拡大を阻止するための措置を話し合ったという。ロシアは、シリア政府から空軍基地と不凍港海軍基地を借用しており、この地域の軍事的緊張が高まることに反対の立場だ。

しかし、SDF関係者は現地メディアとのインタビューで、「ロシアがトルコ側の立場が反映された交渉条件を提示してきたが、すべて拒否した。征服者の提案は受け入れない」と述べたと、AP通信が伝えた。


姜聲煇 yolo@donga.com