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「ウクライナに侵攻した母国が恥ずかしい」 ロシア外交官が辞職

「ウクライナに侵攻した母国が恥ずかしい」 ロシア外交官が辞職

Posted May. 25, 2022 09:13,   

Updated May. 25, 2022 09:13

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20年の経歴のロシアの外交官が、ウクライナ侵攻を批判して辞職した。スイス・ジュネーブにあるロシアの国連代表部に勤めるボリス・ボンダレフ参事官(41・写真)は23日(現地時間)、声明を出し、「(外交官としての)20年間、わが国の外交政策の様々な展開を見てきたが、(ロシアがウクライナに侵攻した)2月24日ほど母国を恥じたことはない。公職者として責任を負う」と明らかにした。AP通信は、「ロシアのプーチン大統領が反戦の声を弾圧している状況で、外交官が非難声明を出して辞職したのは異例」と伝えた。

ボンダレフ氏は、「上司に(戦争への)懸念を何度も言ったが、『波紋を起こさず静かにしていろ』とだけ言われた」とし、「この戦争を企てた者たちが望むことはただ一つ。永遠に権力の座にとどまり、完全に免責された状態で無限の権力を謳歌することだ」と強調した。事実上、プーチン氏を念頭においた発言だ。

軍備統制・拡散の専門家でカンボジア、モンゴルなどを経て2019年にジュネーブ軍縮会議ロシア代表を務めたボンダレフ氏は、「他のロシア外交官も私のように立ち向かうことを願う。しかし私が起訴されれば、そのようにはできないだろう」とし、報復の可能性を提起した。ジュネーブの各国の外交官たちは彼を「英雄」と呼ぶと、英BBCは伝えた。

企業のロシアボイコットも続いた。2007年にモスクワに初めて店舗をオープンした後、130の店舗を運営するスターバックスは同日、撤収を決めた。マクドナルドも18日にロシア事業の売却を発表した。

西側諸国のウクライナ支援は強化される見通しだ。23日、米主導で47ヵ国が参加した、ウクライナへの軍事支援を議論するオンラインの国際会議で、デンマークは対艦ミサイル、チェコは攻撃用ヘリコプターなど20ヵ国が新たな支援を明らかにした。特に、韓米首脳会談を通じて韓米同盟をグローバル同盟に拡大させた韓国が、同会議に参加した。韓国の支援内容は公開されなかった。

ロシアは同日、首都キーウ(キエフ)西部のウクライナ軍需補給路を攻撃した。米政府は、キーウ駐在の米大使館の保護のために特殊作戦部隊(SOF)の派遣を検討している。CNNは、「ウクライナ領土に米軍が進入すれば、ロシアとの緊張が高まる可能性がある」と伝えた。


金潤鍾 zozo@donga.com