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月の土で植物の発芽に成功

Posted May. 14, 2022 08:40,   

Updated May. 14, 2022 08:40

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米国のアポロ計画で採取した月の土で植物を発芽させることに成功した。月だけでなく火星など他の惑星でも植物を栽培する道が開かれた。

12日(現地時間)、米紙ワシントン・ポストなどによると、米フロリダ大学のアンナリサ・ポール博士の研究チームは、アポロ11号、12号、17号が1969年、72年に採取した月の土壌「レゴリス」12グラムを0.9グラムずつ12個の培養器に入れ、アブラナ科の植物シロイヌナズナの種をまいた。月の土壌と似ている地球の火山灰で作った土壌「JSC-1A」にもシロイヌナズナの種をまき、生長過程を比較した。シロイヌナズナは、全遺伝情報が把握でき、研究用によく使用される。

その結果、シロイヌナズナはレゴリスとJSC-1Aのいずれでも発芽した。むろん、芽が出る過程は違った。ポール氏は、「初めの頃は月の土は水が拒否反応を見せた。レゴリスが水を含むように多くの努力が必要だった」とし、「にもかかわらず芽が出たことは驚くべきだ。死なずに環境に適応した」と話した。レゴリスにまいたシロイヌナズナの葉には植物がストレスを受ける時に現れる赤い斑点が出た。

研究チームは、植物が乾燥した月の土にもっと容易に適応できるよう研究を続ける方針だ。


シン・アヒョン記者 abro@donga.com