Go to contents

フィンランドがNATO加盟を示唆、ロシアと欧州の対立深まる

フィンランドがNATO加盟を示唆、ロシアと欧州の対立深まる

Posted January. 04, 2022 08:08,   

Updated January. 04, 2022 08:08

한국어

北欧国家フィンランドが2日(現地時間)、北大西洋条約機構(NATO)への加盟を申請する意向を明らかにした。ウクライナをめぐって米国を中心とするNATOとロシアの緊張が高まる中、両陣営間で「軍事的中立」を維持した北欧国家のNATO加盟の可能性が提起され、域内の安全保障をめぐる対立が深まる恐れがあるという観測が流れている。

英紙フィナンシャル・タイムズなどによると、フィンランドのニーニスト大統領は1日(現地時間)、新年の辞で、「ウクライナ危機はフィンランドにも影響を及ぼしかねず、傍観できない」とし、「フィンランドの戦略と選択の自由は、軍事的同盟、NATOへの加盟申請の可能性が含まれる」と述べた。マリン首相も同日、新年の辞を通じて、「安全保障政策を自ら決める権利がある」と加勢した。

1340キロに及ぶ国境をロシアと接するフィンランドは、1939~40年、旧ソ連軍の侵攻で起こった「冬戦争」で多くの犠牲を出した。それでもフィンランドは95年に欧州連合(EU)には加盟したものの、NATOには加盟しなかった。軍事的中立という北欧国家の政策路線を維持するためだった。

しかし、ウクライナに対するロシアの軍事的措置の可能性が台頭すると、「NATO加盟カード」を取り出したのだ。北欧国家スウェーデンもNATOへの加盟を考慮しており、新冷戦が加速化する可能性があると、英紙テレグラフは伝えた。

ロシア外務省のザハロワ報道官は昨年12月26日、記者会見で、「軍事同盟に参加しない北欧の政策が域内の安定を保障してきた」とし、「フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟する場合、深刻な軍事的、政治的結果を招くだろう」と警告した。

一方、バイデン米大統領は2日、ウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で、「ロシアがウクライナに侵攻すれば断固として対応する」考えを繰り返し明らかにした。


金潤鍾 zozo@donga.com