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米FDA、18年ぶりにアルツハイマー新薬を承認

米FDA、18年ぶりにアルツハイマー新薬を承認

Posted June. 09, 2021 08:12,   

Updated June. 09, 2021 08:12

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米食品医薬品局(FDA)が18年ぶりにアルツハイマー病の新薬を承認した。老人性認知症の約7割はアルツハイマー病から始まるため、認知症患者にとって朗報だ。ただし、この薬の効果をめぐって専門家の間で論議があるうえ、薬の価格が年間数千万ウォンに達し、アルツハイマー病撲滅に効果を発揮するかは未知数だ。

FDAは7日(現地時間)、製薬大手のエーザイと米パイオジェンが共同開発した「アデュカヌマブ」を条件付きで承認した。2003年以来18年ぶりに承認された新薬をアルツハイマー病患者は月に1回、注射で投与しなければならない。これまでの治療薬は、認知症の症状を管理する水準にとどまったが、この薬は病気を治療する用途で開発された初の新薬という点で意味が大きいと、外信は報じた。しかし、新薬も病状を完全には治せない。薬の価格は1年で5万6千ドル(約6240万ウォン)ほどになると、バイオジェン側は明らかにした。

 

FDAは同薬の使用を承認し、効能をさらに確認するために製薬会社が追加の臨床試験で検証する安全装置を付けた。このような条件にもかかわらず、一部専門家たちはFDAの今回の承認が今後の新薬に対する基準を引き下げる恐れがあると懸念していると、米紙ニューヨーク・タイムズは伝えた。


兪載東 jarrett@donga.com