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コロナ時代、高級品も「パジャマファッション」に陥る

コロナ時代、高級品も「パジャマファッション」に陥る

Posted December. 01, 2020 08:40,   

Updated December. 01, 2020 08:40

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今年は、在宅勤務に伴うパジャマファッションと「服の上下が別々の」ファッションのような「ジプコク(家に閉じこもる)ファッション」の発芽期だったとすると、来年は中興期が続くと予想される。簡単に終わりそうもない新型コロナウイルス感染症の影響力が、流行をリードするブランド品のファッション界にも少なからぬ影響を及ぼしている。

2021年の春夏コレクションには、近所のスーパーにミネラルウォーターを買いに立ち寄るときのような「楽に着た(ラフな)」モデルが多く登場した。セリーヌとバレンシアガは、本当に高級ブランドのランウェイなのかと思われるような破格のカジュアルルックを一貫して披露している。

「ダンシングキッド(dancing kid)」というテーマで、自由奔放な雰囲気のコレクションを披露したセリーヌは、カジュアルなパンツとセリーヌのロゴが書かれたブラトップや、野球帽を複数取り入れることでミックスマッチした。明らかに新しいコレクションだが、近所でよく見かけるような親近感と既視感を与える。

バレンシアガは、2030年の未来のファッションをテーマに、「ポスト・パンデミック・スタイル」を実現した。ジェンダー区分から脱却して、サイズは男女共用のワンサイズで製作した。ほとんどが大きくだぶだぶで、上下セットで製作されたオーバーサイズのトレーニング服(ジャージ)もよく見られる。ヴォーグは、「在宅勤務服のトレンドを反映したホテル・スリッパ、サンダル、赤いバスローブなどがコレクションに機転を利かせて登場する」と評価した。室内でラフに着られるラウンジウェアが普段着になった時代だ。快適さが豪華さと共存しなかった時代は終わったという評価が出ている。

ルイヴィトン、プラダなどでも、このような影響は一部から見えた。ルイヴィトンは、男女の境界を崩したルースフィット(サイズがゆったりした服)デザインにニットベスト、プリントTシャツのニュートロコレクションを披露した。プラダは、逆三角形のロゴを例年よりはるかに大きくして、両方の鎖骨の真ん中に入れた上着を多数披露した。プラダ側は「現実を反映した」と主張するが、在宅勤務のビデオ会議で目立たせるための上下着の分離ファッションだ」という分析もある。

お隣に遊びに行く感じを生かした、優雅で快適な「ワンマイルウェア」のコレクションも見られる。華やかで夢幻的な個性を色濃く表したアナスイは、来年春夏の新製品ではホームドレス感じのフローラルパターンのワンピース、快適なサンダルなどを出した。

ディオールは、よりエレガントでアップグレードした在宅勤務ファッションを披露した。さらさらしていてひらひらと長く、中が透けるパジャマスタイルのジャンプスーツに、長いローブとヘアバンドは、ラウンジウェアの快適さと格式の境界を行き来する。

ブランドごとに表現方式は異なるが、新型コロナ時代が、デザイナーたちに新たなインスピレーションを与えたことだけは確かなようだ。


パク・ソンヒ記者 teller@donga.com