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彼のパスは攻撃陣を覚醒させる、FCソウルに奇誠庸効果

彼のパスは攻撃陣を覚醒させる、FCソウルに奇誠庸効果

Posted September. 16, 2020 08:54,   

Updated September. 16, 2020 08:54

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欧州でプレーした後、11年ぶりに国内に復帰したFCソウルの「パスマスター」奇誠庸(キ・ソンヨン=31)が足首負傷から回復し、評判通りのパス感覚を取り戻しつつある。キム・ホヨン監督代行体制下で4勝2分け1敗を記録しているFCソウルは、奇誠庸効果で後半戦の順位争いに一段と弾みがつきそうだ。15日現在、ソウルは勝ち点24(7勝3分10敗)で6位につけている。リーグ戦の残り2試合で好成績を挙げれば、上位6チームで争うファイナルAラウンド(5試合)進出が可能になる。

スピードがあって運動量豊富な若手で先発ラインナップを組んでチームの雰囲気を一新したキム代行は、多少滑らかでなかった守備陣と攻撃陣との連携や左右サイド攻略のもどかしさを奇誠庸の活躍でクリアした。4-2―3―1システムの中央MFに起用されているチョン・ヒョンチョルとキム・ウォンシクの運動量とモチベーションには満足できるが、一気に敵陣の空いたスペースを攻めたり、守備を回避して左右に展開するパスで流れを変えるプレーは容易でなかった。

奇誠庸の真価は13日、ソウルワールドカップ競技場で行われた水原(スウォン)との100度目のスーパーマッチで遺憾なく発揮された。尾するは前半、相手のプレスに中盤で何度もパスミスをして流れを渡してしまった。だが、後半に奇誠庸が投入されてからは流れが完全に変わった。中央ではなく左サイドのスペースに向かう対角線のロングパスを正確につなげた。1分後にも味方DFと日だしサイドでパスを回しては、再び右サイドに的確なパスを出した。奇誠庸が相手守備の視線を誘導しながらサイドで攻撃ルートを作ると、水原が守備ラインを下げた。この時からソウルは、一段と円満なパスで流れを取り戻した。前半に一時は44%対56%まで押されていたボール支配率は後半15分には74%まで上がった。奇誠庸は、28本のパスを出して27本を成功させ、確実に攻守を調整した。


兪載泳 elegant@donga.com