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JPモルガン「トランプ氏の再選可能性に備えねば」

JPモルガン「トランプ氏の再選可能性に備えねば」

Posted September. 03, 2020 07:49,   

Updated September. 03, 2020 07:49

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米ウォール街で、「バイデン大勢論」に対する警告メッセージが出ている。米最大の銀行、JPモルガン・チェースは、トランプ大統領が11月の米大統領選で再選される可能性に投資家が備える必要があると指摘した。米全域で反人種差別デモが激しくなる場合、民主党大統領候補のバイデン前副大統領に不利に作用する可能性があるということだ。

1日、ブルームバーグ通信によると、JPモルガン・チェースのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏は、「トランプ氏はバイデン氏にリードされているが、今は可能性がほぼ半々」とし、このように明らかにした。コラノビッチ氏は過去のケースを紹介し、デモが「平和的」から「暴力的」へと変化すれば、5~10ポイント程度、支持率が民主党から共和党にシフトするとの見通しを示した。「法と秩序」を掲げるトランプ氏の戦略が保守層だけでなく中道層の票心も引きつける可能性があるという理由からだ。

資産運用会社のプリンシパル・グローバル・インベスターズも、「金融市場は現在、民主党が大統領選と議会選挙を全て勝利する方向にかけているが、投資家はそのような予想にあまり心を寄せてはならない」とし、「大統領選の結果が2016年のように覆った場合、バイデン氏の勝利を信じた投資家は多くの現金を失うことになりかねない」と指摘した。

トランプ氏は同日、反人種差別デモが起こっているウィスコンシン州ケノーシャを訪れ、「秩序の守護者」のイメージをアピールした。ここで非武装の黒人男性、ジェイコブ・ブレークさんが3人の子どもが見ている前で白人警官に銃で撃たれ、警官の過剰な行為に抗議するデモが起こっている。

トランプ氏は、現地懇談会で、「(デモ隊の)行為は平和デモではなく、まさにテロ活動だ」とデモ隊の暴力性を非難した。また、「政治的暴力を止めるには、この暴力を含む急進的イデオロギーと対抗しなければならない」と主張した。トランプ氏は、ブレークさんの家族には会わなかった。

米ロサンゼルス南部地域では先月31日、黒人男性が警官に撃たれて死亡する事件が発生し、抗議デモが起こった。警官はこの男性が交通ルールを違反したとして捕まえたが、男性は警官に激しく抵抗して逃げた。逃走中に落とした袋から拳銃が発見されたため、警官が発砲したという。


兪載東 jarrett@donga.com