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「ポスト安倍」は誰? 「政権ナンバー2」の菅官房長官が有力

「ポスト安倍」は誰? 「政権ナンバー2」の菅官房長官が有力

Posted August. 29, 2020 08:14,   

Updated August. 29, 2020 08:14

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安倍晋三首相が電撃的に辞意を表明し、「ポスト安倍」争いが本格化している。菅義偉官房長官と自民党の岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長、河野太郎防衛相らが有力な候補だ。

 

最も有利な人物として菅氏の名前が挙がっている。朝日新聞は25日、「菅長官本人の否定にもかかわらず、自民党議員らが首相候補に選んでいる」と伝えた。本人は一度も「次期首相に挑戦する」と言ったことはないが、突然の安倍氏の辞任による危機状況が菅氏を有力な首相候補に押し上げている。

菅氏は2012年12月、第2次安倍内閣から官房長官を務め、政権ナンバー2として危機管理役を果たしてきた。危機の状況で、最も安定的に政権を引き継いで運営できる人物になったのだ。自民党のある幹部は、「菅氏は派閥に属したことがない。連立与党の公明党でも『菅氏なら良い』という反応が出ている」と話した。

岸田氏は、安倍氏が後継者と指名した人物とされている。しかし、各種世論調査で約5%にとどまる低い支持率が短所だ。このため、衆議院解散後、総選挙を行う党の顔に適さないという意見が出ている。

石破氏は約20%の高い国民的支持率が長所だ。しかし、石破氏は安倍氏の政策に反対してきた。安倍氏にとって「後任に最も気に入らない人物」がまさに石破氏だ。

河野氏は最近、認知度が非常に高く、「ダークホース」に浮上している。「永田町の異端児」と呼ばれる河野氏は6月、米国との外交関係がかかっているミサイル防衛システム「イージス・アショア」の撤回を主張して貫徹させるなど、独自の声を出している。毎日新聞が世論調査で、「次の首相にふさわしいと思う人」を聞いたところ、河野氏は6月20日の調査では3位(支持率7%)だったが、8月22日の調査で2位(11%)になった。1位の石破氏(2回とも15%)との差が大幅に縮まった。

自民党は直ちに総裁選出作業に入った。議院内閣制の日本では、政府与党の総裁が首相に選出される。自民党の規則によると、党総裁が任期中に辞任すれば、2つの方式のうち1つで新しい総裁を選ぶ。原則的に国会議員(参議院と衆議院)と自民党党員が参加する投票だ。国会議員と党員の票がそれぞれ50%反映される。2つ目の方式は、国会議員投票だけで総裁を選出する。これは緊急に投票を処理しなければならない場合に限られる。どちらの方式かによって、「ポスト安倍」候補たちにとって有利か不利かが分かれる。総裁選出の投票方式を決定することから、自民党内部の権力争いが始まるとみられる。


東京=キム・ボムソク特派員 bsism@donga.com