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「韓国愛」のマルーン5の特別なプレゼント

「韓国愛」のマルーン5の特別なプレゼント

Posted December. 02, 2022 09:14,   

Updated December. 02, 2022 09:14

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「こんにちは、ありがとうございます!(韓国語で)韓国にまた来られて本当に嬉しいです」(アダム・レヴィーン、マルーン5のリーダー)

寒波警報が出された先月30日、氷点下7度の冷たい風も、ソウル九老区(クログ)の高尺(コチョク)スカイドームでは和らいだ。「ディス・ラブ」「ムーブズ・ライク・ジャガー」等、多くのヒット曲を保有しているマルーン5の来韓公演が行われた。

マルーン5は2019年のワールドツアー後、3年9ヵ月ぶりに韓国を訪れた。新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で、2019年以来初めて行うワールドツアーだ。同日、2万2000人あまりの観客はスターを熱く迎えた。

公演は始まりから強烈だった。「ムーブズ・ライク・ジャガー」の軽快なメロディーが広がり、メンバーたちが登場すると歓声が爆発した。白いTシャツの上に華やかな半袖シャツを着たレヴィーンは、寒さなど全く気にしなかった。世界で2300万枚が売れたシングル「ムービス・ライク・ジャガー」であっという間に雰囲気を盛り上げ、「ディス・ラブ」「ステレオ・ハーツ」等、マルーン5のシンボルともいえる曲で吹き荒れた。「ワン・モア・ナイト」が流れる時は、観客も皆一緒にリズムに乗った。

ますます盛り上がった舞台は、2012年のヒット曲「ペイフォン」で観客の感性を一瞬にしてとらえた。ペイフォンは、「私は家に電話をかけるために、公衆電話のブースに来ている。私が持っている小銭は全部君に使ったけどね。時間はどこへ行ってしまったのか」のような感性的な歌詞で韓国でも愛された曲。レヴィーンが、「今夜一緒に歌おう。一緒に歌ってくれる時、本当に気分がよくなる。みんな明かりを照らしてほしい」と言うと、数万個の携帯電話のフラッシュが公演会場を星明かりのように彩った。その上に、レヴィーンの耳をくすぐる官能的な声がそっと舞い降りた。

計22曲を披露した公演は、コメントより音楽そのものに集中する雰囲気だった。2008年から7回も韓国を訪れ、愛情を示した「マルーン5」は、韓国ファンへの最後のプレゼントも忘れなかった。アンコール舞台で、映画「はじまりのうた」(2014年)のOST「ロスト・スターズ」で最後を飾ったのだ。準備した曲のリストになかった「ロスト・スターズ」は、マルーン5のサプライズプレゼントだった。レヴィーンは、「私たちは、この曲を練習さえしなかった」とし、即興舞台であることを暗示した。ほのかなギターメのロディーにのせられた甘い声。最後まで熱い歓声があふれた公演は、また別の出会いを約束して終わった。


金哉希 jetti@donga.com