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北朝鮮が弾道ミサイルを撃ってSLBMを準備、韓米は「圧倒的対応」を見せるべきだ

北朝鮮が弾道ミサイルを撃ってSLBMを準備、韓米は「圧倒的対応」を見せるべきだ

Posted September. 26, 2022 08:46,   

Updated September. 26, 2022 08:46

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北朝鮮が25日、改良型イスカンデルミサイルと推定される短距離弾道ミサイル1発を発射した。6月に短距離弾道ミサイル8発を発射して以来113日ぶりで、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府発足後5度目のミサイル発射だ。平安北道泰川(ピョンアンプクト・テチョン)から発射された弾道ミサイルは変則軌道し、マッハ5の速度で600キロを飛翔して、東海(トンへ・日本海)上に落ちた。大統領室は、国家安保室長を中心にNSC常任委員会緊急会議を開き、対策を議論した。

北朝鮮の今回の発射は、米国の原子力空母「ロナルド・レーガン」が参加する韓米合同海上演習の前日に行われた。核・ミサイルの脅威で大規模な海上合同演習を事実上自ら招きながら、これを口実にこれ見よがしに武力示威に出たのだ。7回目の核実験の大義名分づくりの意図も込められているとみられる。北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射など連鎖的な追加挑発に乗り出す兆候も捉えられている。

核を国体と唱え、核攻撃を法制化した北朝鮮は、核兵器の高度化作業に速度を出している。特に韓国をターゲットにした戦術核の開発を本格化している動きは懸念される。戦術核を搭載する短距離弾道ミサイル発射がこれと並行して行われることは、射程距離に入る韓国に直接的な脅威になるほかない。

NSCは、「国連安全保障理事会決議の違反であり、韓半島と域内の緊張を高める挑発行為」とし、これに対応する米国および友好国との協力を強調した。国連安保理が無力化され、中国、ロシアを含む国際社会の追加制裁が不可能になった現実を考慮した次善策だろう。しかし、米国や欧州諸国の独自制裁だけでは北朝鮮の挑発を防ぐことには限界がある。強力な軍事的抑止力が求められる理由だ。

韓米軍当局は29日までの3日間の合同軍事演習を通じて断固とした対北朝鮮態勢を示さなければならない。当局者の言う通り「北朝鮮のいかなる挑発にも圧倒的に対応できる」能力を最大値で展開する必要がある。北朝鮮が挑発を続ければ、耐えがたい禍に直面することになるということを確実に知らしめることが最善の防衛策だ。緩んだ国家安保室の対北朝鮮認識も再び引き締める必要がある。北朝鮮の挑発が明らかに予想される状況では、安保室長と第一次長が大統領の海外歴訪に同行し、国家安全保障コントロールタワーの空白を招く状況が繰り返されてはならない。