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米緊縮への懸念で取引中に1ドル1328.9ウォン、年間ウォン安ドル高更新

米緊縮への懸念で取引中に1ドル1328.9ウォン、年間ウォン安ドル高更新

Posted August. 20, 2022 08:44,   

Updated August. 20, 2022 08:44

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米中央銀行である連邦準備制度(FRB)が強力な緊縮を続けるという予測が出てきたことにより、急激にウォン安ドル高が進み、取引中に年間のウォン安ドル高を更新した。

19日、ソウル外国為替市場での対ドル・ウォン相場は、前取引日より5.2ウォン安ドル高の1ドル=1325.9ウォンで取引を終えた。終値基準で年中最高のウォン安ドル高だった先月15日(1ドル=1326.1ウォン)の水準に近づいたのだ。同日の為替相場は、取引中1ドル=1328.9ウォンまでウォン安ドル高が進み、2009年4月29日(1ドル=1357.5ウォン)以来、13年4ヵ月ぶりのウォン安ドル高を記録した。為替相場は、終値基準で4日間で23.5ウォン安ドル高が進んだ。同日、コスピ(総合株価指数)も、前取引日より0.61%下がった2492.69で取引を終え、再び2500台を割り込んだ。

最近、FRBの通貨緊縮をめぐり、市場の警戒感が高まり、米ドルが強気を見せている。セントルイス連邦準備銀行のジェームズ・ブラード総裁は18日(現地時間)、ウォールストリートジャーナル(WSJ)とのインタビューで、「9月のジャイアントステップ(基準金利の0.75%引き上げ)への支持を検討している」と述べた。市場は来月、連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBの「ビッグステップ(基準金利の0.5%引き上げ)」を予想してきたが、最近、数人の委員のタカ派(通貨緊縮寄り)的な発言が出たことを受け、不確実性が再び高まっている。NH先物のキム・スンヒョク研究員は、「物価ピーク論に疑問を提起し、インフレ固着化を警戒したFRB委員らの発言や米中対立の再点火、ヨーロッパの原材料供給不足などがドル高を牽引した」と分析した。

韓国の対外健全性指標が悪化したことも、ウォン安に影響を与えたものと見られる。今年6月末基準の外貨準備高(準備資産)比短期外債の割合は41.9%で、10年ぶりに最高水準に上がった。韓米の基準金利がすでに逆転した状況で、FRBの強力な緊縮で今後金利格差が広がれば、資本流出が深刻化し、さらにウォン安が進む恐れがある。


朴民優 minwoo@donga.com