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高危険群のみ「在宅治療支援」、軽症は「セルフ治療」

高危険群のみ「在宅治療支援」、軽症は「セルフ治療」

Posted February. 08, 2022 09:20,   

Updated February. 08, 2022 09:20

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10日から、新型コロナウイルスの在宅治療者のうち、高危険群のみ防疫当局の管理を受けることになる。60歳以上の高齢層と飲み薬の処方を受けた50代の基礎疾患者が、「集中管理群」となる。残りの60歳未満の無症状や軽症の在宅患者は、自ら自分の健康状態を管理しなければならない。

政府は7日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領主宰で中央災難安全対策本部(中対本)会議を開き、こうした内容の「オミクロン株向けの防疫や医療体系を巡る対策」を確定した。今回の対策によると、これまで全ての在宅治療者を対象に行われてきた有線健康モニタリングは、10日から集中管理群にのみ実施される。酸素飽和度測定器(パルスオキシメーター)や体温計、解熱剤などの在宅治療キットも、7日からは彼らにだけ提供される。

一方、一般患者らは自宅に寝泊まりして、自らの健康状態をチェックしなければならない。もし、新型コロナの症状が現れて診療が必要なら、町の病院や相談センターで対面診療を受けることになる。日本の「在宅療養」と似た体系だ。低危険群は、隔離の義務が付与されることを除けば、事実上インフルエンザと似たような治療を受けることになる。

今回の対策は、在宅治療者が大幅に増えたことから導入された。管理しなければならない患者が、政府の統制範囲以上に増えたことを受け、従来、モニタリングをしたり、在宅治療キットを配分していた保健所の人員を、高危険群中心の防疫業務に再配置することを決めたのだ。

オミクロンの流行は、手に負えない局面にさしかかっている。7日0時基準の新規感染者は3万5286人で、3日連続で4万人に迫っている。新型コロナの感染者のうち、オミクロン株の検出率も92.1%まで跳ね上がった。疾病管理庁の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長は、「2月末の一日の感染者は13万から17万人にまで増える可能性がある」とし、「感染者の規模が短期間で急増すれば、重症患者数が増え、医療対応に負担になる可能性がある」と説明した。疾病庁のイ・サンウォン危機対応分析官は、「様々な変数はあるが、2月末がピークの可能性がある」と話した。

同日、6カ月ぶりに中対本の会議を主宰した文大統領は、「今回は日常回復に向かう最後のヤマ場だ」とし、「緊張を高めるものの、過度に恐れる必要はない」と強調した。文大統領はまた、「外国のように、感染者の急増により社会必須機能がマヒすることがないように備えてほしい」と指示した。

一方、鄭庁長は同日、国会保健福祉委員会で、3月9日の大統領選挙で感染者投票は制限的だという指摘が出ると、「感染力を最小化しながら、参政権を守る対策について検討している」と述べた。金富謙(キム・ブギョム)首相は、「15日の関係閣僚会議で、感染者の投票案について最終的に決定したい」と説明した。


ユ・グンヒョン記者 キム・ソヨン記者 noel@donga.com · ksy@donga.com