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米大統領選「オクトーバー・サプライズ」、米朝首脳会談の可能性

米大統領選「オクトーバー・サプライズ」、米朝首脳会談の可能性

Posted July. 04, 2020 08:43,   

Updated July. 04, 2020 08:43

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米大統領選(11月3日実施)を1ヵ月後に控えた「オクトーバー・サプライズ」で、トランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の3回目の首脳会談が開催される可能性があるという見通しが、ワシントンの外交関係者の間で出ている。北朝鮮が首脳会談ではなく武力挑発に出るという見方もある。

ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)は2日(現地時間)、ニューヨークの外国記者協会の画像セミナーで、大統領選前の米朝首脳会談の可能性を問われ、「米国には選挙直前の『オクトーバー・サプライズ』という言葉がある」とし、「大統領が劣勢と感じるなら、正恩氏との会談を状況反転のカードと考えるかもしれない」と話した。

 

ブルッキングス研究所韓国フェローのジョン・パク氏も同日、戦略国際問題研究所(CSIS)セミナーで、「トランプ氏の特性を考えると、オクトーバー・サプライズを排除できない」と強調した。CSIS韓国部長のビクター・チャ氏は、「北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)閉鎖と一部の制裁解除を交換する可能性がある」と指摘した。

 

一方、「オクトーバー・サプライズ」が、北朝鮮の挑発である可能性が高いという見方もある。CSISのスミ・テリー上級研究員は、北朝鮮が米大統領選後、交渉力を高めるために10月に挑発に出る可能性を指摘し、「米朝首脳会談は北朝鮮の挑発より可能性が低い」と述べた。中国内の北朝鮮専門家の張璉瑰・共産党中央党校教授は同日、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストとのインタビューで、「トランプ氏もバイデン前副大統領も、大統領選で勝利すれば北朝鮮と再び対話に出るだろう」と指摘した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com