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トランプ氏のSNSコメントに生ぬるい対応したザッカーバーグ氏に批判殺到

トランプ氏のSNSコメントに生ぬるい対応したザッカーバーグ氏に批判殺到

Posted June. 03, 2020 08:31,   

Updated June. 03, 2020 08:31

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「略奪が始まると、銃撃も始まる(When the looting starts, the shooting starts)」

トランプ米大統領が最近、全米で起きている暴力デモについて掲載したフェイスブックのコメントが議論を呼んでいる。政治的に正しいかという議論に加えて、ソーシャルメディア(SNS)が表現の自由をどこまで許容すべきかを巡る論議にも火がついた。

1日(現地時間)、ニューヨーク・タイムズやウォールストリートジャーナルなどによると、数百人のフェイスブック従業員がトランプ大統領の銃撃云々した掲示物放置に反対して、勤務拒否の意思を明らかにした。ほとんどが新型コロナウイルス感染症事態によって在宅勤務中の状況で、プロファイルメッセージと電子メールの自動返信を通じて、今回の事態に抗議する意味でストライキを行っていることを明らかにする方法である。

先月25日、ミネソタ州ミネアポリスに住んでいた黒人・ジョージ・フロイド氏(46)が、白人警察の過剰鎮圧で死亡し、全米は抗議デモで沸き立っている。問題となった掲示物は、トランプ大統領が先月末、暴力デモが過熱様子を示すと、フェイスブックにアップロード文で、「略奪行為を続ければ発砲する」とか、「自治体長たちが強硬に対応しなければ、連邦政府が介入して軍事力を使用する」という内容を盛り込んでいる。

トランプ大統領は、同じ内容を自分のツイッターのアカウントにも掲載したが、ツイッターのジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)が指示して、該当ツイートを遮断した。これに先立って、ツイッターは先月26日、トランプ大統領が郵便投票は選挙操作につながりかねないと書いた文に、「ファクトチェックをしてみなさい」という文句を添付するなど積極的に対応した。

しかし、マーク・ザッカーバーグ・フェイスブックCEO(写真)は、従業員たちの抗議にもかかわらず、先月29日、フェイスブックへの投稿で、「個人的にはこのように分裂をもたらす扇動的修辞に否定的だが、私は個人としてではなく、表現の自由を提唱している企業のリーダーとして対応する責任を持っている」として留保的立場を明らかにした。

フェイスブックの内部では揺れている。ニューヨークタイムズが入手したフェイスブックの内部掲示板の文で、とある職員は「黒人デモに対する暴力を擁護する大統領の表現は、表現の自由として守れる価値がない」とし、「黒人の従業員と道徳的良心を持つすべての人々を代弁して、マークがその掲示物を削除することを求める」と書いた。

ライアン・フレイタス・ニュースフィード製品デザイン取締役などの役員の一部も、「マークは間違っている」と公に批判した。ニューヨークタイムズなど海外メディアは、「15年前にフェイスブックが設立されて以来、マーク・ザッカーバーグのリーダーシップに対する最も深刻な挑戦だ」と今回の事態を表現した。


郭道英 now@donga.com