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貿易交渉をめぐり神経戦、訪韓日程の発表を先送りする米中

貿易交渉をめぐり神経戦、訪韓日程の発表を先送りする米中

Posted October. 22, 2025 07:53,   

Updated October. 22, 2025 07:53


アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が目前に迫る中、貿易交渉を控えた米中間の神経戦が激化し、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席の訪韓日程の公式発表が遅れている。一部では習氏の国賓訪問が白紙になったとの見方も出ているが、韓国政府は習氏の訪韓を確実視している。

21日、外交筋によると、韓中両国は習氏の訪韓日程や議題などをめぐり最終調整を進めているという。ある外交筋は、一部で浮上した習氏の国賓訪問中止説について「根拠のない話」としたうえで、「早ければ今週末にも習氏の訪韓日程が発表されるだろう」と述べた。祖国革新党の金峻亨(キム・ジュンヒョン)議員は20日、中国・上海総領事館で開かれた国会外交統一委員会の国政監査で、「習主席の11年ぶりの国賓訪問推進は白紙になったようだ。最大の理由は嫌中デモだ」と主張した。

公式発表が遅れているのは、来月10日に米国の対中関税猶予措置が期限を迎えるのを前に、米中間の主導権争いが続いていることが影響しているとの分析もある。政府当局者は「習主席の訪韓は確実視される状況だ」とし、「米中の綱引きが続く中、互いに先に手の内を見せる失策を避けようとしているため、日程の発表が遅れている」と述べた。習氏の訪韓が正式に発表されるのは、早ければ今週末との観測が流れている。

ホワイトハウスも、就任後初のアジア歴訪として韓国、日本、マレーシアを訪れる予定のトランプ大統領の訪韓日程をまだ公式に発表していない。ただしトランプ氏は19日(現地時間)、米FOXニュースのインタビューで「我々は2週間以内に韓国で会うだろう」と述べ、習氏との会談を予告した。

米中貿易交渉の行方によって、韓米および韓中首脳会談の議題や日程にも影響が及ぶとみられる。韓国外国語大学国際地域大学院の康埈栄(カン・ジュンヨン)教授は「中国は今回の米国との会談に焦点を当てており、韓中会談は(優先順位が)後回しになっている」としたうえで、「韓中会談も米中貿易交渉の影響を受けざるを得ない」と指摘した。


權五赫 hyuk@donga.com