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360度折りたたんで画質の限界を超えたOLED、三星とLGが「超格差」パネル公開

360度折りたたんで画質の限界を超えたOLED、三星とLGが「超格差」パネル公開

Posted January. 08, 2024 08:15,   

Updated January. 08, 2024 08:15

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韓国の2大ディスプレイメーカーである三星(サムスン)ディスプレイとLGディスプレイが9日から12日にかけて(現地時間)、米ラスベガスで開かれる世界最大規模のテクノロジー見本市「CES2024」で多数の新しいパネル技術を公開する。特に情報技術(IT)や車載ディスプレイ部門で、中国など海外ライバルメーカーとの差別化を図った「超格差」技術力を披露するものと期待される。

ディスプレイ業界によると、三星ディスプレイは「革新技術のすべて、新しい旅の始まり」をテーマに展示場を開設するという。表にも裏にも折りたためる次世代フリップ型フォルダブル製品を世界で初めて公開する予定だ。360度折りたためる技術が適用された「インアンドアウトフリップ」だ。既存のフリップ製品は内側に折りたたんだ態で情報を確認するためには、外側にまた別のパネルが必要だった。しかし、インアンドアウトフリップは、一つのディスプレイでも折りたたんだ状態で情報を確認することができ、製品の軽量化・薄型化が可能になった。

モニターサイズの有機発光ダイオード(OLED)に折れる「フォルダブル」と伸ばす「スライダブル」技術を同時に採用した製品も初めて公開する。折れているフォルダブルパネルを広げた後、スライディング方式でもう一度画面を拡張することができる。車内で仕事をする時はノート型パソコンとして活用して最大に広げて映画を視聴することもできる。また同社は、液晶表示装置(LCD)の3分の1の厚さの超薄型OLEDパネルと、拡張現実(XR)ヘッドセットの主要技術である超高画質ディスプレイ「オレドス」も公開する予定だ。

LGディスプレイの展示テーマは「より良い未来」。今回のCESで披露する主な技術は画質と性能の限界を克服した大型OLEDと、「ソフトウェア定義型自動車」(SDV)に最適化された次世代車載ディスプレイ。LGディスプレイは10年間のOLED技術力を結集した新技術「メタ(META)テクノロジー」のアップグレードバージョンを公開することを強調した。メタには有機物の発光を最大化する技術などが適用され、現存するOLEDテレビパネルの中で最も明るい画面を実現するという。

車載用ディスプレイとしては、超大型ピア・ツー・ピア(P2P)ソリューションを展示する。P2Pは運転席のデジタルインパネから助手席の前までダッシュボード全体をカバーするパネル。同社は「計器盤用12.3インチと中央スクリーン用34インチパネルを繋いで、まるで一つの大きなディスプレイがダッシュボード全体を覆ったような感じを与える」と説明した。LGディスプレイはまた、車両運行時に視野角を調整し、ドライバーが助手席の画面を見ることができないようにする視野角制御技術も紹介する予定だ。


パク・ヒョンイク記者 beepark@donga.com