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トランプ氏、「バイデン氏の『台湾防衛』約束は愚か…私は言わない」

トランプ氏、「バイデン氏の『台湾防衛』約束は愚か…私は言わない」

Posted September. 19, 2023 08:46,   

Updated September. 19, 2023 08:46

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トランプ前米大統領(写真)が、バイデン大統領の「台湾防衛」の約束をめぐって「愚か者のすること」と批判した。中国の軍事的脅威が日増しに高まっており、野党共和党内のほとんどの議員も中国の台湾侵攻時に米国が助けなければならないという考えを明らかにしたのとは対照的だ。バイデン氏は今年5月、「台湾を守るために軍事介入をするのか」という質問に「私たちの約束」と答えた。

トランプ氏は17日、米NBCのインタビューで、「中国が台湾を侵攻したら台湾を守るのか」という質問に「言わない」とし、「(台湾を守ると)言うことはタダで与えることであり、愚か者だけがそうする」と答えた。そして、「交渉のテーブルから何も取り出さない」と話した。

来年の大統領選に挑戦する前大統領が、米国が台湾を放棄する可能性があると解釈される発言をしたうえ、所属する共和党の主流とも意見の相違を示したため、少なからず波紋を呼んでいる。米権力序列3位で、同じく共和党所属のマッカーシー下院議長は今年4月、カリフォルニア州で台湾の蔡英文総統に会い、台湾を助ける意向を明らかにした。

最近、保守系シンクタンクのヘリテージ財団などが主導した共和党の政権奪取計画「プロジェクト2025」報告書も、「中国の台湾侵攻を阻止するため、米軍の力量確保に焦点を当てなければならない。特に通常戦力計画の構築を優先すべきだ」とトランプ氏とは異なる視点を示した。

同報告書はまた、中国を「米国の敵」と規定した。冷戦当時、旧ソ連封じ込め戦略の基礎となった「X条項(Article X)」を模倣し、中国を牽制するための中国版「X条項」を準備すべきだと提言した。

トランプ氏は、バイデン政権のウクライナ支援政策にも反対の考えを明らかにし、「(私が再選したなら)ロシアは戦争をしなかっただろう」と主張した。ロシアのプーチン大統領と親しい仲であることもアピールした。プーチン氏が最近のインタビューで、「トランプ氏がウクライナ情勢を含む緊急の問題を数日以内に解決すると言ったのは良いこと」と述べたことを受け、「私の言葉が正しい」と自画自賛した。

トランプ氏は、産油国ロシアが原油高時代を迎えて戦争費用を簡単に充当したとし、「原油価格を上げたのはバイデンだった」と批判した。バイデン氏が世界最大の産油国であるサウジアラビアの人権弾圧を批判し、互いに恨みを抱き、その後、サウジアラビアが減産に踏み切ったことで原油価格の上昇速度が加速したことを指摘した発言とみられる。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com