Go to contents

水素自動車の燃料電池の「1000分の1価格」、KAIST研究チームが白金に代わる触媒開発

水素自動車の燃料電池の「1000分の1価格」、KAIST研究チームが白金に代わる触媒開発

Posted August. 23, 2023 08:49,   

Updated August. 23, 2023 08:49

한국어

韓国国内の研究チームが、水素自動車の燃料電池に使われる触媒に比べて、価格が1000分の1の素材を開発した。

KAISTは22日、新素材工学科のチョ・ウンエ教授の研究チームが、ポステク化学工学科のハン・ジョンウ教授の研究チームと共同で、白金に代わる非貴金属の触媒を開発したと明らかにした。

水素電池自動車に使われる「陽イオン交換膜燃料電池」は、電気の化学反応の速度を高めるために電極に多量の白金触媒を使用する。研究チームは、白金に代わる「単一原子の鉄・窒素・炭素・リン素材」を開発した。この素材は、炭素に非常に少ない量の鉄の元素が原子単位で分散されており、周辺を窒素とリンが結合する構造だ。この素材は、次世代「マイナスイオンの交換膜燃料電池」にも触媒として使えるというのが、研究チームの説明だ。

研究結果は、米触媒分野の国際学術誌「ACSカタリシス」の先月3日のオンライン版に掲載された。チョ教授は、「燃料電池は複雑な反応装置なので、新しい触媒が開発されても実際に適用することは難しいことが多い」とし、「今回開発した素材は、既存の陽イオン交換膜はもちろん、次世代陰イオン交換膜にも適用できるという点が特徴だ」と説明した。


チ・ミング記者 warum@donga.com