朝鮮の夜空を彩った1467の星と295の星座を刻んだ国宝「天象列次分野之図刻石」がデジタル技術と出会って生まれ変わった。ソウル鍾路(チョンノ)区にある国立故宮博物館は26日、「デジタル実感映像技術を取り入れてリニューアルした科学文化常設展示室を27日から公開する」と明らかにした。
リニューアルオープンした常設展示室の核心は、朝鮮太祖(1335~1408)が1395年に製作した横122.5センチ、縦211センチの 天象列次分野之図刻石をデジタルで再現したもの。博物館は、この刻石の上の天井に夜空を形象化した丸いスクリーンを浮かべ、季節によって変わる朝鮮の星座を見ることができるようにした。また、刻石の真上にも遺物に刻まれた295の刻石の映像を映し出され、一目で鑑賞できる。
天象列次分野之図刻石は、1247年に製作された中国の淳祐天文図に続き、世界で2番目に古い石刻天文図。博物館は「刻石の表面がぼやけて肉眼で分かりにくかったが、デジタルで細かく具現し見やすくなった」と話した。
常設展示室では、刻石の他にも朝鮮の科学遺物45件が展示される。1434年、世宗(セジョン)の時に初めて製作された日時計「仰釜日晷」と昭顯世子が清国から持ち込んだ平面日時計、自動的に時間を知らせる水時計「自撃漏」も展示された。
イ・ソヨン記者 always99@donga.com