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4回連続のビッグステップも可能、米国で金利6%の予測広がる

4回連続のビッグステップも可能、米国で金利6%の予測広がる

Posted November. 07, 2022 08:37,   

Updated November. 07, 2022 08:37

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4回連続のジャイアントステップ(基準金利の0.75%引き上げ)で、米国に「4%の基準金利時代」を開いた米中央銀行連邦準備制度(FRB)が、来年は5%を越えて6%まで基準金利を引き上げるだろうという予測が出ている。

シカゴ連邦準備銀行(連銀)のチャールズ・エヴァンス総裁は4日(現地時間)、ロイター通信とのインタビューで、「金利引き上げの速度を緩和しても、十分に金利を引き上げることができる」とし、「もしインフレが続くなら、0.5%ずつ4回連続で引き上げることもありうる」と話した。さらに、「連準のフロントローディング(初期の攻撃的な金利引き上げ)は終わったと思う。今は、現時点で必要な緊縮水準を決めなければならない時だ」と付け加えた。

景気減速を懸念した連準がこれ以上ジャイアントステップには踏み切らなくても、ビッグステップ(基準金利の0.5%引き上げ)に連続で踏み切ることができるという意味と解釈される。来年5月まで、4度のビッグステップで計2%ポイントを引き上げれば、現在の米基準金利の3.75~4.0%は5.75~6%になる。

先物金利で連邦準備制度の金利引き上げの水準を占うシカゴ商品取引所のフェドウォッチなどで、投資家らは来年5月の基準金利を5%台と見ている。エヴァンス総裁も、「0.25%ポイントの引き上げも可能だ」と付け加えた。しかし、物価高を抑制する兆しが見えなければ、来年上半期に6%台の金利が現実化できるという分析が出ている。

同日発表された連邦準備制度の金融報告書も、米国の金融安定に最も大きなリスク要素として高いインフレを挙げた。世界の主要国は物価高にやむを得ず金利を引き上げ、米国債市場でも流動性減少が目立っているとも指摘した。連準は、「米国債市場が心配な方向に流れている」とし、「流動性負担は、金利引き上げと経済予測の不確実性のためだ」と分析した。


金玹秀 kimhs@donga.com