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NLL侵犯の北朝鮮商船を韓国軍が警告射撃で撃退、北はこれを口実に放射砲10発発射

NLL侵犯の北朝鮮商船を韓国軍が警告射撃で撃退、北はこれを口実に放射砲10発発射

Posted October. 25, 2022 08:37,   

Updated October. 25, 2022 08:37

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北朝鮮の商船が24日未明、西海(ソへ・黄海)の北方限界線(NLL)を侵犯した。韓国軍当局は直ちに艦艇を送って退去措置を行ったが、北朝鮮はこれを口実に放射砲10発を西海NLLの北朝鮮側緩衝区域に発射した。その後、韓国に対して、「最近、地上戦線での砲射撃挑発と拡声器挑発に続き、海上侵犯挑発まで強行している」と主張した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が7回目の核実験など「重大挑発」のボタンを押す前に大義名分づくりに出たと懸念されている。

合同参謀本部によると、北朝鮮商船1隻(ムポ号)は午前3時42分頃、西海白翎島(ペクリョンド)の北西約27キロでNLL以南に入った。北朝鮮商船がNLLを侵犯したのは5年9ヵ月ぶり。軍は商船のNLL侵犯の前と後に1回ずつ警告通信を行った。しかし、商船は南下を続け、軍は2度にわたって20発の警告射撃で対応した。この過程で、海軍艦艇だけでなくKF16など戦闘機まで現場に出動した。商船はNLL以南3.3キロまで南下し、午前4時20分頃NLL以北に方向を変えた。

北朝鮮は同日午前5時14分頃、西海NLLの北朝鮮緩衝区域で砲を撃ち、9・19南北軍事合意を違反した。その後、北朝鮮軍総参謀部は午前6時7分頃、報道官名義で、「南朝鮮の傀儡海軍所属の護衛艦が不明船舶の取り締まりを口実に海上軍事分界線を侵犯し、警告射撃をした」と主張した。北朝鮮が一方的に設定した「海上警備界線」を根拠に、韓国を非難したのだ。国際社会は北朝鮮が任意に引いたこの海上警備界線を認めていない。

北朝鮮が中国共産党全国代表大会(党大会)が終了した翌日に挑発に乗り出し、その意図に関心が集まっている。友好国の中国を意識して息を潜めていた北朝鮮が、米国の中間選挙が行われる11月8日(現地時間)前に核実験を強行するための大義名分づくりをしているという観測が流れている。


申晋宇 niceshin@donga.com