
ロシアのウクライナ侵攻で、ロシアとロシアに同調したベラルーシの選手がウィンブルドンに出場できなくなった。
ウィンブルドンを開催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)は21日、「ロシア政権がテニス試合の結果を通じていかなる利益を得ることも容認できない。このため、われわれとして取り得る最も強い措置を取ることにした」として2選手の出場を認めない方針を発表し、「選手個々人にとってつらいことであることを知っている。ロシア指導者たちの(誤った)行動で苦しむのが遺憾だ」と明らかにした。
解除措置が取られるまで世界ランキング男子2位のダニール・メドベージェフ(26・ロシア)と女子4位のアリーナ・サバレンカ(24・ベラルーシ)は6月28日に開幕する今年のウィンブルドンはもちろん、イングランドで開かれる全てのテニス大会に参加できなくなった。
これに対し男子ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(35・セルビア)が反発した。ジョコビッチは、「幼い頃に戦争を経験した私は戦争がどれほど深い感情的なストレスを残すかを知っているため、決して戦争を支持しない」としながらも、「スポーツと政治は分離されなければならない。ウィンブルドンの決定を支持することはできず、それはクレイジーだ」との立場を表明。男子プロテニス(ATP)と女子プロテニス(WTA)も「不公正で非常に失望した」という論評を出した。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com