ウクライナ侵攻で国際スポーツ界から締め出されているロシアが、2022北京冬季パラリンピックには何の制裁も受けずに出場する見通しだ。
1日、英紙デイリーメールなどの海外メディアによると、国際パラリンピック委員会(IPC)は2日、中国北京で開かれる理事会にロシアの出場を認めるかどうかを正式案件として採択しなかった。すでにロシア選手団は北京に到着して練習を行っている。4日に開幕する大会への出場を阻止するのは現実的に困難な状況だ。特に、ロシア選手団は国の所属ではなく、ロシアパラリンピック委員会の所属として参加しているため、直接の制裁が難しいという。
国際オリンピック委員会(IOC)は先月28日、各競技の国際スポーツ連盟(IF)と各種大会組織委員会に、ロシアとベラルーシの選手と関係者を国際大会に招待したり参加させないよう勧告した。
一方、ウクライナは、北京パラリンピックの出場が難しそうだ。先月28日までに北京入りしたウクライナ選手は1人もいない。IPCは、「現在ウクライナの首都キエフから出発する航空便はない」とし、ウクライナの出場は難しい状況にあるとの見解を示した。ウクライナは2018平昌(ピョンチャン)冬季パラリンピックで金メダル7個、銀メダル7個、銅メダル8個を獲得し、総合6位を記録した。
金東昱 creating@donga.com