Go to contents

米国防総省高官「北朝鮮、韓半島で核・生物化学兵器を使用する可能性ある」

米国防総省高官「北朝鮮、韓半島で核・生物化学兵器を使用する可能性ある」

Posted May. 06, 2021 08:14,   

Updated May. 06, 2021 08:14

한국어

北朝鮮が、韓半島の有事に核と生物化学兵器のような大量破壊兵器(WMD)を使用する可能性があり、韓米連合軍はこれに備える必要があると、米国防総省当局者が明らかにした。

 

ジェニファー・ウォルシュ米国防次官補代理(政策担当)は4日(現地時間)、下院国防委員会の「情報・特殊作戦小委員会」公聴会に先立って提出した書面資料で、「北朝鮮が核と生物化学兵器を追求し、国際安保を危うくし、世界の核不拡散体制を弱めている」と指摘した。これは国連安全保障理事会の決議違反であり、米軍と同盟・パートナー国家に脅威になっているということだ。

米本土防衛・グローバル安保を担当する首席副次官補を務めてきたウォルシュ氏は、核兵器のほかに生物化学兵器の危険性も取り上げた。ウォルシュ氏は、「金正恩(キム・ジョンウンキム)朝鮮労働党委員長が、韓半島内の衝突の際、WMDを使用する危険性を考えると、(韓米)連合軍は『化学・生物・放射性物質・核(CBRN)』兵器で汚染された環境の中で作戦を遂行する非常事態に準備しなければならない」と指摘した。

ウォルシュ氏は公聴会で、「国防総省は、韓半島で化学および核兵器に対する抑止力を高めるために韓国と協力している」と説明した。「欧州司令部の管轄地域と韓半島で、CBRN抑止能力と人員、装備改善に優先順位を置いている」と付け加えた。在韓米軍も、韓国軍と毎日接触しているとし、「この問題は懸念と脅威リストの最上位にある」と強調した。

 

ウォルシュ氏は、北朝鮮とロシアがこの数年間、政敵などの暗殺に化学兵器を使用してきたことにも触れた。2017年、正恩氏の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで神経剤「VX」で暗殺されたことを指したものとみられる。ウォルシュ氏は、中国の企業や個人が問題となる物質を北朝鮮やイランのような国に移転していることも取り上げた。「中国はこのような移転を阻止するための輸出統制や制裁を厳しく施行していない」と批判した。

公聴会に共に出席したブランディ・ベン国防次官補代理(核・生物化学・防衛計画担当)も、「中国やロシア、イラン、北朝鮮および暴力的な極端主義団体がWMD能力を静かに高めている」と強調した。ティモシー・シマンスキー特殊作戦司令部副司令官は、「北朝鮮が核と生物化学兵器を保有し、化学戦計画も保有している可能性がある」と指摘した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com