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バイデン氏、タラップでよろめく…再び健康不安説

バイデン氏、タラップでよろめく…再び健康不安説

Posted March. 22, 2021 08:27,   

Updated March. 22, 2021 08:27

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最高齢米大統領のバイデン氏(78)が19日、大統領専用機「エアフォースワン」に乗り込む際、タラップ上で3度もつまずき、よろめく場面があった。ホワイトハウスは、「強風だっただけで、大統領の健康に問題はない」と説明したが、昨年の大統領選の時から提起されたバイデン氏の健康面の不安や認知症疑惑が続いている。

CNNなどによると、バイデン氏は同日、アジア系米国人6人が犠牲になった銃撃事件が起こったジョージア州アトランタに向かうため、ワシントン近郊のアンドリュー空軍基地で専用機に搭乗しようとした。バイデン氏は、タラップを10段ほど上った時、つまずいてふらついた。その後、3段上ってまた階段を踏み外してよろめいた。体勢を立て直そうとしたが、今度は完全に転倒した。バイデン氏は上体を曲げてズボンのホコリをはたき、手すりをつかんで階段を上りきった。

ジャンピエール大統領副報道官は、専用機内で記者団に「大統領は100%大丈夫だ。外は風が非常に強く吹いている」と話した。大統領よりも若い自分もタラップを上がってつまずくところだったとし、強風のために起きた一種のハプニングだと主張した。しかし、ジャンピエール氏は、大統領が転倒した後、診察を受けたかどうかについては答えなかった。米紙シアトル・タイムズも、バイデン氏が2019年12月から1年以上、医療記録を公開していないと報じた。

 

ネットユーザーは、大統領がつまずく瞬間をパロディにした映像や写真を作って流している。バイデン氏がつまずく様子をアメリカンフットボールなどのスポーツ競技のように合成したり、背景を宇宙にしたり、ゴルフ好きのトランプ前大統領がゴルフクラブをスイングし、飛んできたボールがバイデン氏の後頭部に当たって倒れるといったパロディだ。英紙インディペンデントは、フィギュアスケートの「トリプルアクセル」にたとえて「トリプルタンブル」と表現し、大統領の健康への疑念が大きくなっていると報じた。

バイデン氏は8日、ホワイトハウスの行事で、オースティン国防長官の名前が思い出せなかったのか「国防総省グループを率いる人」、「元将軍」などと呼んだ。昨年12月、当時厚生長官に指名されたハビエル・ベセラ氏の名前を言い間違えて訂正したほか、その1ヵ月前の大統領選の投票当日には、孫娘のフィネガン氏を15年に脳腫瘍で亡くなった長男の「ボー」だと紹介した。バイデン氏は当選後の昨年11月にも、犬と遊んで転び、右足甲の骨にヒビが入るケガを負った。

トランプ氏は大統領選の間、バイデン氏の認知症疑惑を提起した。ロシアのプーチン大統領も18日、「バイデン氏の健康を願う。これは皮肉でも冗談でもない」と述べた。バイデン氏が最近、プーチン氏がロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏殺害未遂の背後だとし、「人殺しだと思うか」と聞かれたことに対して「そう思う」と答えたことを受け、バイデン氏の判断力に問題があるとみていることを示唆し、不快感を示したとみられる。


李恩澤 nabi@donga.com