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ロシア独自開発のコロナワクチン、韓国でも生産か ロシアメディア報道

ロシア独自開発のコロナワクチン、韓国でも生産か ロシアメディア報道

Posted October. 21, 2020 08:30,   

Updated October. 21, 2020 08:30

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ロシアは、独自に開発した新型コロナウイルス感染症のワクチン「スプートニクV」を韓国でも生産することにしたと発表した。また、早ければ来月、ワクチン3相の臨床試験の結果を公開すると付け加えた。

タス通信などによると、ワクチン開発費を支援した政府系ファンド「直接投資ファンド(RDIF)」のキリル・ドミトリエフ代表は19日、オンラインセミナーで、「今年12月にワクチンを大量に供給できる」とし、「韓国、中国、インド、ブラジルと、もう1カ国で生産する」と明らかにした。氏は先月のインタビューでも、「スプートニクVの韓国内生産に関する交渉は最終段階だ」と主張した。

ワクチン開発の主体であるガマレヤ国立感染症・微生物学センターのデニス・ログノフ副所長は同日、「早ければ来月に少なくとも5000人、最大では1万人の3相結果を公開したい」と明らかにした。

ロシアは今年8月、世界初の新型コロナワクチンを承認し、1957年にソ連が米国を抜いて世界で初めて打ち上げた人工衛星・スプートニクの名を付けた。しかし、ワクチンの安全性に必要な3相試験を経ていないうえ、2相試験でさえ先進国の基準に達しないという批判が続出した。一部の西欧の医療専門家は、「真水より悪い」と酷評した。

論議が起きると、ロシアは先月から医療スタッフや教師など、対面接触の多い公務員を対象にワクチン接種を開始した。当初、首都モスクワ市民約4万人を対象に3相試験を実施しようとしたが、参加者の募集に困難を経験して、現在まで最初の接種分が打たれた人は1万6000人に過ぎない。

ロシアはワクチンの安全性が立証されれば、アルゼンチン、ペルー、メキシコなどの中南米諸国に優先的に輸出するという意思を明らかにした。


金潤鍾 zozo@donga.com